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楽しいことだけでいいんじゃねーの? 小池スタイルな生き方

2010年07月23日 12時00分更新

文● 盛田諒/ASCII.jp編集部

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「なるほど四時じゃねーの」「小池スタイル」を生みだした、小池陸さんに話を聴いた

 小池陸(こいけりく)さんという日本人がいる。年齢は23歳。プログラムアーティストだ。

 ちょうど1年前、彼が路上でノートパソコンを足にのせていたのを雑誌が取りあげ、「小池スタイル」と話題になった(写真)。彼の代表作は「なるほど四時じゃねーの」と、「金くれ」。どちらも路上でプログラムを組んだ、インターネット上のアプリケーションだ。

 「四時」は、ツイッターを使ったジョークアプリ。毎朝4時になると「なるほど四時じゃねーの」と発言するというだけの機能だ。一方の「金くれ」は、銀行口座とお金がほしい理由を書くだけの掲示板のようなシステム。こちらもジョークのようなものだ。

なるほど四時じゃねーの

 いずれも仕組みはシンプルで、わかりやすい。だからこそ人気がある。「四時」は1万人を超えるユーザーが使い、「金くれ」には2000件を超える投稿がある。だがその2つをよくよく考えてみると、けっこうおっかないことをしていることに気づかされる。

 「四時」を使っている1万人は、そこで発言されたことに対しては責任を持てない。「金くれ」に書きこみをした人たちは、ノーガードの個人情報をさらすことになるため、どんな人物や団体から振り込みがあっても文句は言えない。

 そんなアプリをサラッとつくっているのが小池さんなのだ。彼はいったい誰なのか? 何のためにプログラムを続けているのか? 怖い人だったらどうしようと思いつつ取材を申し込んだところ、都内のIT系企業にお招きいただいた。どぎまぎしていると、ていねいに会議室に通され、社長をまじえてお話を伺うことになったのである。

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