世界企業パナソニック 90年目の決断
2008年10月1日。松下電器産業株式会社は、パナソニック株式会社へと社名を変更した。創業90周年を迎える同社から、創業者である松下幸之助氏の名を刻んだ社名は姿を消す。同時に、国内向け白物家電に使われていた「ナショナル」のブランドも、「パナソニック」へと一本化される。なぜ、松下電器はパナソニックへと社名を変更したのか。 本連載を加筆/再構成した新書「松下からパナソニックへ」も絶賛発売中!!
2009年03月04日 12時00分更新
文● 大河原克行
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2009年03月04日 12時00分
ビジネス
パナソニック株式会社 代表取締役社長 大坪文雄氏独占インタビュー
最終回 パナソニック――大坪社長が語る“今”とこれから
創立90周年という節目に、社名変更、ブランド統一に打って出た理由はなにか。そして、2009年を最終年度とする中期経営計画「GP3」の進捗、三洋電機の子会社化に向けた取り組みはどうなるのか。パナソニック・大坪文雄社長に独占インタビューした。
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2009年02月25日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第21回 GP3最終年度に突入。パナソニックが挑む試練
社名変更およびブランド統一、そして、三洋電機の子会社化という動きのなかで、パナソニックの中期経営計画「GP3」は、いよいよ最終年度に突入する。
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2009年02月18日 12時10分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第20回 パナソニックを支える技術「UniPhier(ユニフィエ)」
「デジタル時代の競争環境において、戦えるためのプラットフォームが必要だった。それがUniPhierである」と、古池進代表取締役副社長は語る。UniPhierは、設計の共通化、ソフトウェアの共通化などによる商品横断型の共通プラットフォームとする一方、同社の半導体技術を生かした高集積化によって、高機能と低コストを両立するものだ。
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2009年02月12日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第19回 パナソニックが技術で魅せる「総合力」
パナソニックの強みはどこか。技術担当役員の、技術担当役員の代表取締役副社長の古池進氏は、「総合力」という言葉で表現する。 技術の観点から、パナソニックが、総合力を発揮した最たる例が、UniPhierである。従来は商品ごとの個別最適で展開していたプラットフォームを、商品共通プラットフォームとして再構築し、個別の強みを生かしながら、全体最適へと進化させた。
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2009年02月04日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第18回 パナソニックの3つのエコアイディア戦略とは
大坪社長は、「持てる技術を、いかに消費者目線で、商品に置き換えるか、消費者目線で提供しているか、という点では、コンペチターよりも一日の長があると確信している」と言い切る一方、「マネジメントのスピード、アグレッシブさについては課題があると認識している。必要な時にリスクを越えて、行動できるかどうか。ここに課題がある」と語る。
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2009年01月28日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第17回 パナソニックが中期経営計画に環境経営を盛り込む理由
大坪社長は、「持てる技術を、いかに消費者目線で、商品に置き換えるか、消費者目線で提供しているか、という点では、コンペチターよりも一日の長があると確信している」と言い切る一方、「マネジメントのスピード、アグレッシブさについては課題があると認識している。必要な時にリスクを越えて、行動できるかどうか。ここに課題がある」と語る。
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2009年01月21日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第16回 パナソニックが抱えるグローバル戦略の課題とは
大坪社長は、「持てる技術を、いかに消費者目線で、商品に置き換えるか、消費者目線で提供しているか、という点では、コンペチターよりも一日の長があると確信している」と言い切る一方、「マネジメントのスピード、アグレッシブさについては課題があると認識している。必要な時にリスクを越えて、行動できるかどうか。ここに課題がある」と語る。
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2009年01月14日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第15回 北米市場で構造改革の成果が試されるパナソニック
グローバル戦略を推進するパナソニックにとって、全社売上高の14%を占める北米市場は欧州、アジアと並ぶ重点市場となっている。その北米市場において、パナソニックは、構造改革と成長戦略に取り組んでおり、なかでも、2008年度からは、マーティング戦略を大きく転換した。
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2009年01月07日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第14回 欧州市場から世界を狙うパナソニックの白物家電事業
2010年度から開始する次期中期経営計画では、欧州市場における白物家電の成長が重点課題として含まれるのは確実。実は、欧州市場への白物家電事業の参入には、欧州での事業拡大とは別に、大きな意味がある。それは、世界戦略の足がかりになるという点だ。
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2008年12月24日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第13回 中国でのパナソニックの成長を下支えする中国生活研究センターとは
パナソニックのグローバル戦略において、重要な市場となるのが中国だ。今回の社名変更、ブランド統一を前に、パナソニックは、ひと足早くブランド統一に乗り出している。
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2008年12月17日 12時55分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第12回 EM-WINで新興国市場を攻略するパナソニック
パナソニックは、中期経営計画「GP3」において、グローバルエクセレンスへの挑戦権獲得を掲げる。2007年度実績で49.9%だった海外売り上げ比率を、60%に引き上げるのも、パナソニックがグローバルエクセレンスカンパニーとなる条件のひとつと位置づける。
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2008年12月10日 12時28分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第11回 薄型テレビを顔に成長戦略描くパナソニック
新技術や新生産体制の確立を背景に、パナソニックの顔とかる薄型テレビを、しっかりと売っていけば、そこにあらゆる商品がつながり、後からついてくるビジネスも大きくなる。この戦略は2009年、そして、それ以降も継続的に展開していく
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2008年12月03日 22時54分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第10回 パナソニックが目指すデジタル版「あかるいナショナル」
♪あっかる〜いナショナル」のテレビCMは、TBS系列の人気時代劇ドラマ「水戸黄門」が放映されていたナショナル劇場で、必ず見ることができた。 30代後半以上の読者ならば、そのメロディを多くの人が口ずさむことができるだろう。そこでパナソニックが示したのが、「Digital Hearth(デジタル囲炉裏)」であった。
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2008年11月26日 12時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第9回 パナソニックの変化に挑むパナソニック部門
パナソニックの変化に挑むパナソニック部門
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2008年11月19日 06時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第8回 「ナショナル」の看板が外れるナショナルショップ
パナソニックへの社名変更、ブランド統一は、全国約1万8000店舗の旧ナショナルショップにも、大きな衝撃をもたらした。 今年1月、パナソニックは、社名変更にあわせて、ナショナルショップの名称を、パナソニックショップに名称変更することを明らかにしたからだ。
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2008年11月12日 10時04分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第7回 「ideas for life」は経営理念の凝縮
「Panasonic。ideas for life」――。テレビCMで、この言葉を頻繁に聞くようになった。パナソニックへの社名変更、ブランド統一で、同社商品のすべての訴求が、このブランドスローガンのもとに展開されるようになったからだ。パナソニックのブランドスローガンの意味とは?
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2008年11月05日 05時01分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第6回 あれから76年、パナソニックには特別な中央電気倶楽部の意味
社名変更、ブランド統一を約40日後に控えた2008年8月20日。大阪・堂島の中央電気倶楽部に、量販店や地域専門店を担当するパナソニック直系販売会社の社員約200人が集まっていた。
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2008年10月29日 04時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第5回 パナソニックの社名変更を支える「衆知を集めた全員経営」とは
パナソニックへの社名変更に伴い、パナソニックの大坪文雄社長は、改めて、「衆知を集めた全員経営」という言葉を、社内に示している。 これは、創業者である松下幸之助氏が、1972年に語った言葉である。
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2008年10月22日 04時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第4回 「ヒット商品は親の仇」、それが強いブランドを形成する
パナソニックが目指すのは、世界トップレベルのグローバルなブランドである。そして、「それは、『憧れのブランド』であることが条件になる」と、パナソニックブランド委員会委員長を兼務する牛丸俊三代表取締役副社長は語る。
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2008年10月15日 04時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第3回 10月1日、全世界180社の社名が一気に変わった
「松下の名を使っている会社は、全世界に180社。そのうち、国内が92社、海外が88社。また、32社ではナショナルの名称を使っていた。これらがすべてパナソニックに変わる」
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2008年10月08日 04時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第2回 ブランド変更に奇策なし!――ナショナルからパナソニックへ
「ナショナル」から「パナソニック」に変わることで、なにがメリットとなり、なにがデメリットになるのか。課題はなにか、どう成長につなげることができるのか。高見本部長は、あらゆる観点から検討を繰り返した……。
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2008年10月01日 04時00分
ビジネス
日本企業は世界でどう戦うべきか?
第1回 パナソニック――社名変更の深層
2008年10月1日。松下電器産業株式会社は、パナソニック株式会社へと社名を変更した。今年、創業90周年を迎える同社から、創業者である松下幸之助氏の名を刻んだ社名は姿を消す。同時に、国内向け白物家電に使われていた「ナショナル」のブランドも、「パナソニック」へと一本化される。なぜ、松下電器はパナソニックへと社名を変更したのか。