塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
21世紀、「大公開時代」の幕が開けた。人間は自らの考えを表現し、公開できる形に創造する葦(creating reed)である。そしてそのような葦が次第に増え、臨界量(critical mass)を超えると、創造的な社会(creative mass)となる。本連載では、人がアイデアを持ち、表現し、何らかの形に創造し、それを社会に公開するという一連のプロセスについて、その面白さ、楽しさ、さらには表現が次の表現を創造する好循環を伝えていきたい。
2008年11月02日 15時00分更新
文● 塩澤一洋(成蹊大学法学部教授)
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2008年11月02日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
最終回 公開の価値
英国ケンブリッジ大学は内部が一般公開されているものもあり、町の中を歩き回るだけで、生きた教材に触れながら800年にわたる建築の歴史を鳥瞰することができる。
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2008年10月26日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第23回 教養のチカラ
「教養」は魅力的だ。人生の知的な豊かさを象徴するかのような魅惑によって、人は教養にあこがれ、それを獲得したいと願う。
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2008年10月19日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第22回 失敗の創造性
いろんな失敗があるけれど、長い目で見れば失敗は人生の糧になる。前進するためのエネルギーでもある。失敗は成長のもとなのだ。
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2008年10月12日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第21回 肯定力
会議で意見を言うといった職場はもとより、教育の場で生徒や学生に話すとき、友人と切磋琢磨するとき──あらゆる場面で人の成長に必要なチカラ、それが肯定力だ。
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2008年10月05日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第20回 自分と相手のエンジョイ
シリコンバレーに住んでいたころ、パロアルトのアップルストアに頻繁に通った。スティーブ・ジョブズ氏自身がよく訪れることもあって、「模範的」な店舗と評判だった。
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2008年09月28日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第19回 創造的Leopard
Leopardを使って2週間。まぎれもなく過去最高の創造環境である。その快適さの要因は、創作と閲覧が峻別されているところにあると感じている。
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2008年09月21日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第18回 著作権法をポジティブに
インターネットでは、「それは著作権法違反だと思います」といった消極的な書き込みを頻繁に目にする。著作権法は本当にそんなにネガティブなものなのか。
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2008年09月14日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第17回 写真は未来を写す
写真はスティル。静的な表現だ。だが描写されている「その瞬間」の前後を想像させるチカラも写真にはある。
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2008年09月07日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第16回 デジタルの時間軸
私のゼミの学生たちが法律情報データベースの利用講習会を受講したときのことだった。
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2008年08月31日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第15回 音楽・写楽・楽校・楽問
鑑賞と創作は別個のものではなく一連のもの。それを楽しさの循環にして人々を創作・表現へと向かわせるシステムがMacだ。
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2008年08月24日 15時00分
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第14回 DRMのない音楽配信
'07年「iTunes Plus」が始まった。DRMという「閉じ込め」の呪縛が解かれた。真の音楽配信の始まりだ。
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2008年08月17日 15時00分
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第13回 写真の点と枠
写真はステキな表現手段だ。写真を公開して付加価値を付けられるFlickrのようなサイトを使えば、コミュニケーションも広がる。
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2008年08月10日 15時00分
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第12回 愛はあふれるもの
満たされたものはあふれるのが道理だ。十分な愛で満たされた子どもは、他者を大切にする人になる。こうして愛が無限に循環していく。
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2008年08月03日 15時00分
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第11回 前進を続けるカルチャー
米国のカリフォルニアで最初に興味を持った「法律問題」は、交通法規だった。そこに何か普遍的な「法」が横たわっているように感じたのだ。
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2008年07月27日 15時00分
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第10回 表現は「動」
大公開時代は「表現」「公開」「共有」の時代。その視点に立てられれば大公開時代を理解しやすいし、この時代にマッチした表現ができる。
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2008年07月20日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第9回 世界の中心で“I”を叫ぶ
最初に教えるにふさわしい英単語は何だろうか。私ならそれは、“I"である。日本語だと、「私」「僕」「俺」「我」「自分」「わし」「うち」「おら」など、さまざまな言葉で表されるが、英語では“I"という一語。
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2008年07月13日 15時00分
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第8回 表現する動機
人はなぜ表現するのだろう。表現する理由は人それぞれ。理由は何だっていい。表現することはそれ自体、とってもすばらしいことだ。
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2008年07月06日 15時00分
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第7回 発達と発展
無数のプロダクトが去来する世の中、似たものが出てくると、決まって「パクリではないか」と疑いの目で見られる。
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2008年06月29日 15時00分
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第6回 永遠のベータ
スペインのバルセロナにそびえる美しい教会、サグラダ・ファミリア。着工から120年以上が経過しているが完成がいつになるかは未定だ。
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2008年06月22日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第5回 「マネ」の循環
アップルのソフトには、秀逸なテンプレートが多数付属している。デザインの素養や音楽の知識がなくても、ある程度のレベルのもの作れる。
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2008年06月15日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第4回 プレゼンのカクシン
プレゼンは「一対多」のコミュニケーション。自分が情報を発信し、大勢の人に伝える。相手が一人の場合もあるが、たいがい聴衆は複数だ。
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2008年06月08日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第3回 プラスを評価する社会
人の成長は、プラスの積み重ねだ。生まれた直後の赤ん坊にできることといえば、呼吸して、お乳を飲んで、排泄することくらい。
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2008年06月01日 15時00分
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第2回 「show and tell」の文化
ブログは米国生まれ。自己表現する文化が生み出した表現媒体だ。
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2008年05月25日 15時00分
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塩澤一洋の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”
第1回 表現する人、表現する社会
21世紀。「大公開時代」の幕は開けた。人々が思い思いの情報を世界に向けて公開する時代の到来だ。