■ライフスケープマーケティングが調査、増加する単身世帯の自炊割合
ライフスケープマーケティングは、単身世帯の食の実態をテーマ別に整理したレポート「食MAP シングルスファクトブック」をリリースしました。
2025年のデータによると、単身世帯の食事のうち38.5%が手作りでした。一般的に単身者は自炊頻度が低いと考えられがちですが、一定の割合で手料理が行われている実態が確認されています。この割合は家族世帯と比べるとやや低いものの、大きな差があるわけではなく、単身世帯においても自炊が一定程度定着していることがうかがえます。
さらに、2011年から2025年までの推移を見ると、単身世帯では手作り率が緩やかに上昇しています。特に朝食はコロナ禍以降に伸びが見られ、夕食も長期的に増加傾向が続いています。一方で家族世帯では、朝食・夕食ともに手作り率が低下傾向にあり、特に朝食における低下が顕著です。両者の食生活は同じ方向ではなく、異なる変化をたどっていることがわかります。
夕食メニューの分析では、単身世帯に特徴的な傾向が見られました。スパゲティーやラーメンなどの麺類では手作り率が上昇しており、自炊の幅が広がっていることが確認されています。一方で、和風麺や焼きそばなど一部のメニューでは手作り率が低下しており、加工食品や惣菜の活用も進んでいます。このように単身世帯では、メニューごとに手作りと簡便化を使い分ける傾向が見られます。
これに対して家族世帯では、主食・主菜・副菜といったカテゴリーを問わず、多くのメニューで手作り率が低下しています。特定の料理に限らず、食卓全体で簡便化が進んでいる点が特徴です。従来は手作りが前提とされていた家庭料理においても、効率や負担軽減を重視する動きが広がっていると考えられます。
また、単身世帯の外食に目を向けると、揚げ物や寿司、焼き鳥など、いわゆる「ごちそう系」のメニューが多く見られます。これらは内食ではあまり出現しない傾向にあり、家庭での食事とは明確に役割が分かれていることがうかがえます。日常の食事は自炊や簡便化で効率よく済ませ、手間のかかる料理や好物は外食で楽しむといった、メリハリのある食生活が形成されている可能性があります。
同社は今回の分析から、単身世帯と家族世帯では食生活の方向性が異なり、それぞれに特徴的な行動が見られることが明らかになったとコメントしています。単身世帯では選択的な自炊と簡便化の併用、家族世帯では全体的な省力化という傾向が進んでおり、こうした違いは商品開発やマーケティングにも影響を与えると考えられます。
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