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スタートアップの力を社会課題の解決とより良い地域づくりに活かすには

堺市「Sakai Next Impact Catapult キックオフイベント ~日本のラスト・フロンティアへ挑む『インパクトスタートアップ』の現在~」レポート

特集
堺市・中百舌鳥の社会課題解決型イノベーション

提供: NAKAMOZUイノベーションコア創出コンソーシアム、堺市

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堺市の新しいインキュベーションプログラム:Sakai Next Impact Catapult

 本イベントは、堺市が主催するインパクトスタートアップ向けの新しいインキュベーションプログラム「Sakai Next Impact Catapult」に向けてのキックオフイベントとなっている。このプログラムはインパクトスタートアップが抱えがちな悩みや課題を、実践特化型の壁打ちプログラムによって解決し、最終的な事業モデルの構築に結びつけようというものだ。

 Sakai Next Impact CatapultプログラムのメンターとなっているUNERIの河合氏は、同プログラムの特徴を次のように話してくれた。

「今回のプログラムでは先輩起業家などその道の実践者をメンターとしてお呼びしてひたすら壁打ちをする。起業家の狂気を増幅するところに力を入れている。

 インパクトスタートアップ向けのインキュベーションプログラムとしては日本初となると思うので、今後の良い参考事例になるようにしていきたい。取り組む社会課題ごとに最適なスピード感は違うだろうし、法人格も違う。そういう疑問に対して先輩方との壁打ち・経験シェアによって理想を磨き上げていくことが大事だと思っている」(河合氏)

 河合氏にとってどのようなスタートアップにこそこのプログラムへの参加が効果的なのか聞いてみた。

「1つには、スタートアップ業界には出入りしているが、ユニコーンや時価総額という評価軸だけで良いのか?と疑問を抱いている方々。もう1つはいわゆるNPOや一般社団法人などのソーシャルセクターにいるが、よりスケーラビリティを出していきたい方々。特にこういった方々にはマッチすると思っている」(河合氏)

 少子高齢化社会への対応や環境負荷の低減など、社会課題に取り組むスタートアップは増加の一途をたどっている。日本においては2022年にインパクトスタートアップ協会が設立され、政府を巻き込んだ支援体制がようやく整いつつある。

 Sakai Next Impact Catapultは、以前からスタートアップの活力を市の活性化に活かそうと取り組んできた堺市ならではの実践的な取り組みになる。興味のある方は堺市が発信する情報を見逃さないようにしてほしい。

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