新進気鋭のラリードライバーがビッグローブ光 10ギガを導入した結果
今のプロドライバーは高速インターネットとシミュレーターを使いノーリスクで“速さ”を磨く!
2024年10月25日 11時00分更新
モータースポーツは練習場所が限られる
だからシミュレーターが盛んに
クルマの運転テクニックや速さを競うモータースポーツ。レースやラリーに出場している選手たちは、ほかのスポーツ同様日頃から練習が必要ですが、実車で練習するとガソリンやオイル、タイヤなどの消耗品代がかかりますし、クルマを壊してしまったり、下手するとクラッシュで大怪我の危険性もあります。
また、モータースポーツは練習場所がサーキットくらいしかないため、シミュレーターでのトレーニングが盛んになりました。しかも、サーキットといえど、たとえば国内トップカテゴリーレースのSUPER GTでは、決められた日以外のテスト走行が禁止されていますからね(2024年だとテストは2回しかありません)。
特にラリーというカテゴリーは公道を使用する競技の特性上、実車で練習する場所が非常に限られます。一般道で爆走するのはもってのほかです。
そこで、アマチュアはもちろん、プロドライバーもシミュレーターを使ってコースやクルマの特性を覚えたりするのです。いまや、シミュレーターはモータースポーツと切っても切り離せない存在と言えます。
そのうえ、最近はシミュレーターの精度が向上したおかげで、G(重力)以外はほぼ実車と変わらずにノーリスクで練習できるようになりました。eスポーツ出身のプロも続々誕生していますし、今では多くのドライバーがシミュレーターのトレーニングを取り入れています。
今回取材したラリードライバーの長尾綱也(ながお こうや)選手もそのひとりです。
長尾選手は、ASCII.jpで長年ラリーの連載をしているウェルパインモータースポーツの若手育成プログラムに抜擢された、北海道在住の26歳(求む、若手ドライバー! スバル「WRX STI」でラリーに挑戦したい人を大募集)。
今年、全日本ラリーにスポット参戦することになり、デビュー戦の全日本ラリー選手権 第6戦「ARKラリー・カムイ」で3位表彰台を獲得し、実力の片鱗を見せつけました。
そんな長尾選手の主なトレーニングはもちろんシミュレーター。ハンドルコントローラーと専用シートを自らが運営するカーショップ「NGO Factory」に設置し、仕事終わりなどに腕を磨いているそうです。ですが、ショップにネットの固定回線を引いておらず、アップデートなどはもっぱらスマホのテザリングを使っているとか。
「そのためにスマホのプランも無制限にしています。シミュレーターはアップデートのファイルが大きいので、全部終わるまで一晩くらいかかります」とのこと。すぐに練習したいときにアップデートが入ってしまうと、モチベーションが下がってしまうため、回線問題に頭を悩ませていたとか。さらにオンライン対戦もスマホのテザリングでは正直厳しい……。
そこで、北海道で満足度が上位という記事を見かけた「ビッグローブ光 10ギガ」に興味を持ったといいます。満足度が高いなら安心だし、なんといっても10ギガという未知の速さに興味を引かれたとか。すかさず申し込んだという話を聞いて、工事の様子を取材すべく取材班は北海道の長尾選手を訪ねました!
これだけ!? 回線工事はあっという間に終了
長尾選手のショップを訪れたのは回線工事当日。申し込んだのは戸建て向けの10ギガタイプ(ファミリー10ギガタイプ:月6270円)。シミュレーターが置いてあるショップの事務所に回線を通すそうです。
工事の人が来て、現場をチェックすると「すでに回線があるので工事の必要はないですね」とのこと。そう、このショップの前のオーナーが光回線を引いていたのでした。今回はそれを使うので、筆者のときのような大がかりな工事は必要ないそうです(10ギガの速さはメリットでしかない! 「ビッグローブ光 10ギガ」でストレスとサヨナラしよう!)。
光回線の出口にケーブルを挿し、ONUと接続して工事の人が回線をセットアップ。これで終了。所要時間は15分ほど。長尾選手も「え、もう終わり?」と目を丸くします。
開通には無線LANルーターが必要です
さて、回線が開通したあとはシミュレーターに接続なのですが……。ここが初心者が陥りやすいポイントです。たとえば、ONUからLANケーブルを直接PCやゲーム機に繋いでもインターネットには繋がりません。そこで必要になるのが無線LANルーターです。
無線LANルーターならなんでもいいのですが、せっかく10ギガの回線にしたのだから有線ポートが10ギガ対応のものを選びましょう。長尾選手は10ギガ対応でWi-Fi 6のものをチョイス。最新のWi-Fi 7ではありませんが、価格と性能を考えるとコスパが良いモデルです。あとはCat6aのLANケーブルを2本用意すれば大丈夫。
現在、長尾選手はPS4のシミュレーターで練習していますので、ONU→無線LANルーター→PS4とLANケーブルを繋ぎます。これですぐにインターネットに接続できました。手順さえわかっていれば簡単にセットアップできるのです。
それではさっそく、溜まっていたアップデートをしてみることに。「うわ! 速い! アップデート終了まで何分なんて見たことありませんでした。今まで何時間が普通だったので」と驚きを隠せません。日々進化し続けるクルマに対応すべく、シミュレーターも日進月歩でアップデートされますから、毎回何時間も待たされるのは非生産的です。
有線だけでなく、無線(Wi-Fi)もありますので、さっそくスマホをWi-Fiにつないでスピードテストをしてみました。下りで約650Mbpsの速度が出て「こんな数字見たことありません!」と有線も無線も速くなって大満足そうです。
練習したいときにすぐできる
お客さんや友達にWi-Fiを使ってもらえる
ビッグローブ光 10ギガタイプを導入してから約2週間。ラリーファンミーティングというイベントのゲスト出演のため、富士スピードウェイに来ていた長尾選手に、導入前と比べてどう変わったを聞きました。
「もうビッグローブ光 10ギガがない生活は考えられません! スマホはショップにいるときは常にWi-Fiに接続してますし、シミュレーターで練習するときも、シートに座ってたらアップデートがすぐ終わる。今まではアップデートするときは寝る前とか、アップデート中は別の作業してるかでしたからね(笑)」と、生活が激変したそう。
「お客さんがシミュレーターに乗って、それを客観的に見てアドバイスをすることもあるんですが、お客さんがやりたいときにお待たせしないのもいいですね」とも。
ショップにWi-Fiを導入したことで、お客さんや遊びにくる友達にもWi-Fiを解放し、非常に好評とのこと。「たとえば作業を待っている間とか、速い回線に繋げればデータ容量を気にせず、ストレスもなく動画を見たりして退屈な時間がなくなりますよね」と語りました。
また、長尾選手は現在PS4でシミュレーターを使っていますが、実は組みかけのゲーミングPCがあり、ゆくゆくは完成させて、10ギガのポテンシャルを活かせるPCでのシミュレーターにステップアップするつもりだと話してくれました。
10ギガのメリットは速さだけではない!
冒頭に書いたとおり、シミュレーターを使ったモータースポーツのトレーニングは金銭的な負担も減らせることはもちろん、ガソリンの燃焼によるCO2の排出や、タイヤから出る粉塵といった大気汚染の原因となっているものもゼロにできます。
たとえばガソリン1Lあたり2.32kgのCO2を排出、タイヤ1本あたり4kgの粉塵を排出するとして、月にガソリン80L、タイヤ6本を使ったとします。すると185kgのCO2と24kgの粉塵を排出していることになります。これが1年、3年、5年と経てばとんでもない量になることは想像に難くありません。
シミュレーターとインターネットさえあれば、トレーニングに電気しか使わないので、環境負荷は発電時のものだけになります。インターネット回線が速いことはそれだけでメリットですが、速さだけでは測れないメリットも、このように多くあります。そうそう、実車での爆音もないため、ご近所さんに迷惑をかけずに済む、とも話していました。
長尾選手のシミュレーターとインターネット回線を用いた活動は、BIGLOBEが掲げるマテリアリティ「地球にやさしいインターネットを提供します」にも合致するとして、同社は通信回線で長尾選手をサポートすることを発表済です(BIGLOBE、全日本ラリーに参戦する長尾綱也選手を通信回線で支援する)。
このような、通信業者による光回線のサポートはモータースポーツでは珍しいので、長尾選手の将来が楽しみですね。
一度10ギガを味わうともう元に戻れない!
なんでも大容量の時代だからこそ高速の固定回線を!
Z世代の長尾選手は、これまでネットはスマホのモバイル回線で十分と思っていたそうですが、今回ビッグローブ光10ギガタイプを導入してみて、高速回線のありがたみを実感したそうです。「もうモバイル回線だけの生活には戻れません。外に出るときも、家で動画などをスマホにダウンロードしてから行きます」と長尾選手。さすがデジタルネイティブ、すでに使いこなしているようです。
物心ついたときからスマホがあるような世代は、家に固定回線を引かないことが多いようですが、動画もゲームもどんどん大容量になっていますし、いくらモバイル回線が無制限とはいえ、タイパを重視する世代からするとダウンロードに時間がかかるのはストレスでしょう。さらに動画配信をするときは下りだけでなく上りの速度も重要なので、光ケーブルの高速回線が必要になるのです。
今回長尾選手が導入したビッグローブ光は、老舗サービスゆえのバックボーンの強さも魅力です。福岡に拠点を新設し、九州の回線の安定化を図るとともに、ロサンゼルスの拠点を強化することで日本とロサンゼルス間の帯域も増強しました(BIGLOBE、福岡拠点を新設しロスの拠点も強化でバックボーンネットワークを大幅に増強)。
バックボーンが強いことは、速さや安定感、安心感の裏付けでもあるので、サービスを選ぶときの指標のひとつに入れておきましょう。
なんでもネットでできる時代だからこそ、家ではビッグローブ光10ギガのような安定して速い固定回線を用意しておきたいですね。
それでは最後は、長尾選手の言葉で締めたいと思います。
「ネット回線もラリーも、速いほうが正義!」