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世界で100万台売れた小会議室向けビデオバーの新モデル、音声・映像ともに大幅グレードアップ

「聞きとりづらい」「表情が見えない」ハイブリッド会議のストレスを最新機材が解消! ロジクール「MeetUp 2」体験レポ

2024年10月21日 11時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp 写真● 平原克彦

提供: ロジクール

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 コロナ禍が明けた現在、「ハイブリッド会議」という新たな会議スタイルが普及しつつある。オフィスに出勤している人は会議室に対面で(オフラインで)集まり、リモートワークや在宅ワークの人はそこにオンラインで参加する、そういう会議のかたちだ。対面会議とオンライン会議の双方のメリットが得られる“良いとこ取り”の会議スタイルと言える。

 ただし、普及するにつれて“ハイブリッド会議特有の課題、悩み”も見え始めている。会議参加者がストレスを感じて会議に集中できなかったり、会議がスムーズに進まなかったりすれば、会議の生産性が大きく下がってしまい、せっかくのメリットも台なしだ。

ハイブリッド会議におけるコミュニケーション課題(ロジクール調べ、2023年9月)。“ハイブリッド会議特有”の課題が生まれている

 こうしたハイブリッド会議時代の課題を解消するデバイスとして、ロジクールが今年10月に発売したのが、会議室設置用のビデオバー「MeetUp 2」だ。世界で100万台以上が売れた「MeetUp」の後継モデルとして、導入や利用の手軽さはそのままに、最新技術を取り入れた大幅なグレードアップがなされているという。小サイズの会議室(6名まで)がメインターゲットだ。

 ハイブリッド会議にまつわる課題をMeetUp 2はどのように解消するのか。ロジクールの製品マーケティング担当者、導入サポート担当者にその説明を聞きながら、実際にMeetUp 2の機能デモも体験してみた。

ロジクール シニア クラスターカテゴリマネージャーの厚川麻希氏、同社 法人事業本部 エンタープライズ営業本部 カスタマーサクセスマネージャーの馬場勇輔氏

課題1:オンライン参加者だけが音声・映像に「ストレス」を感じる

 ハイブリッド会議の1つめの課題は、オンライン参加者が「ほかの参加者と同じ会議室にいる」ような体験が得られず、ストレスを感じてしまうというものだ。

 「ハイブリッド会議を快適に行うためには、オンライン、オフラインのどちらから参加しても、まるで1つの会議室にいるかのような感覚が共有できることが大切です」(厚川氏)

 たとえば、会議室側にいる人の声量の違い、座る場所の違いによって、オンライン側では何を話しているのかよく聞き取れないことがある。さらに、会議室全体を映すカメラ映像だけだと、一人ひとりの表情や仕草がよく見えない、誰が発言しているのかが分からないといったことも起きる。

 だが大抵の場合、会議室側の参加者は、そうした問題が起きていることに気づかない(気づけない)。そのまま会話が進んでしまうため、オンライン参加者だけが取り残されることになる。これはかなりのストレスだ。

 こうした課題に対して、MeetUp 2では音声、映像ともに最新の最適化技術を取り入れ、大幅な機能強化を行っている。

 音声では、最新の「RightSound 2」技術を採用している。具体的には、話者ごとのカメラからの距離や声量に応じて音量調整を行う「ボイスイコライザー」、空調ファンやPCのタイプ音といったノイズを抑制する「AIノイズ抑制」、会議室の反響音を抑制する「AIエコーキャンセル」という3つの機能を駆使して、オンライン参加者にもクリアな声を届ける。これらの処理はすべて自動的に行われるので、ユーザーが操作や調整を行う必要はない。

 同様に、映像でも最新の「RightSight 2」技術を採用している。前モデルから大きく進化しており、AIが会議室側の参加者を自動認識して、最適なカメラ映像を送出する仕組みだ。参加者全員を映す「グループビュー」に加えて、個々の参加者を切り出して(クロップして)表示する「グリッドビュー」話者のクローズアップを表示する「スピーカービュー」の3種類から映像モードを選べる。

 「アプリケーションごとにグリッドビューの最大分割数は異なりますが※注、Meetup 2ではAIが、いま発言している人、その前に発言した人や何か動きのある人などを自動的に判断して表示します」(厚川氏)

※注:Microsoft Teamsの場合は最大4分割、Zoomの場合は最大5分割となる。

オンライン参加者側から見た「グリッドビュー」の映像。カメラから遠い場所に座る参加者も含め、個々の参加者の表情がはっきり分かる

実際の会議室の様子。MeetUp 2はディスプレイの上に設置されている

 実際に会議室で機能デモを体験したが、音声、映像ともに最新機能の効果は強力なものだった。

 まず音声について言えば、1人だけ小さな声量で話してもらっても、自動的に音量調整が行われて、ほかの話者と同じようにはっきりと聞こえた。一方で、人の声以外のノイズ(ここでは拍手の音でテストした)や会議室の反響音は、まったく聞こえないほど強力に抑えられる。分かりやすく言えば「参加者一人ひとりがマイクを着けて話している」ほどのクリアさだ。

 映像についても、グリッドビューやスピーカービューで相手の表情がはっきりと見えることで、より自然に会話が進み、今まで意識していなかったストレスが大きく減ることが実感できた。ちなみにグリッドビューでは、それぞれの参加者が同じサイズに映るように調整されるので、カメラから遠い席に座った人の表情もよく分かる。こうした細かな配慮もうれしいところだ。

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