アジアがWeb3、NFTのイノベーションを押し上げる 国内外のキーパーソンが議論
「Web3 Beyond Borders Tokyo(Web3BB Tokyo)」レポート
「Web3 Beyond Borders Tokyo(Web3BB Tokyo)」は、2022年まで「NFT_Tokyo」として開催されており、今年から「Web3BB」と改め、今回で通算4回目の開催となる。これまでのべ2000名以上の参加者があり、Web3やNFTに関しての価値観や信念を共有するイベントとして開催されてきた。
今回は、渋谷のクラブ「キャメロット」にて、100名限定のクローズドイベントとして開催。まだまだ発展途上で技術やルールも日進月歩で変化してゆくトライアンドエラーの段階で誰もが世界一のプレイヤーになれるチャンスがある状況でのクローズドイベントに、各方面のキープレイヤーが集まった。
Web3について議論がなされるコミュニケーションの場を設けたい
オープニングリマークスでは、日本で初の英語圏翻訳本『The NFT Handbook』訳者で、「Web3BB Tokyo」のCo-founderでもあるNatsuko氏がナビゲーターとして登壇、さらに日本におけるWeb3のキーマンである武富正人氏をステージ上に招き、Web3業界についての近況とこれからについて解説があった。
NFT、Web3を取り巻く状況は目まぐるしく変わっていると武富氏は語る。2021年の年末くらいから日本でも話題になり始め、その際は投機的な内容が多くみられた。一方で、Web3のエコシステムはそういったことに限らず、日本で本質的な議論がなされるコミュニケーションの場を設けたいという想いでWeb3BB(NFT_Tokyo)が開催されることになったと振り返る。
NFTに限らず、日本において新しいテクノロジーやソリューションなどは、声の大きい人に流れていく傾向があると示された。導入期においてその効果に理解を示しつつも、本質的なところから取り組んでいくべきではないかと提言された。その中で、日本で唯一のNFT翻訳書『The NFT Handbook』が出せた意義は大きいと語る。
Natsuko氏も、翻訳を手掛けるに至った経緯を振り返り、今回をきっかけにWeb3に関して興味を持ってくれたらぜひ読んでほしいとコメント。Web3を取り巻く状況は厳しくなっているが、スポンサーをはじめ多くの人にサポートしてもらって続けられている。今年も、Web3BBは年3回の開催を予定しており、ぜひ参加してほしいと呼びかけ、締めくくった。