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最新パーツ性能チェック 第398回

DLSS FGでレイトレ+4Kも十分遊べる

DLSSで新世代のパワーを発揮! GeForce RTX 4070 Tiレビュー【後編】

2023年01月05日 21時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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ライバルと激闘を繰り返した「F1 22」

 「F1 22」では画質“超高”をベースに異方性フィルタリング16x、アンチエイリアス“TAA+FidelityFX”に設定。ゲーム内ベンチマーク(条件は“モナコ”+“ウエット”)再生中のフレームレートを計測した。

F1 22:1920x1080ドット時のフレームレート

F1 22:2560x1440ドット時のフレームレート

F1 22:3840x2160ドット時のフレームレート

 RTX 4070 Tiは4080よりも8〜18%程度下の性能を示しており、RTX 3090に対しては辛うじて(約4%)上回ることができた。F1 22はGPUの回路規模以外にメモリー等の足回りのスペックの影響を受けやすいゲームではあるが、メモリーバス幅の狭いRTX 4070 Tiは終始RTX 3090に対しアドバンテージを発揮し続けている。RX 7900 XTに対しては全解像度において接戦となったが、首の皮一枚でRTX 4070 Tiが勝利している。

F1 22:ベンチマーク中のTBP

 消費電力の出方はこれまでの検証結果と大差ない。解像度でTBPが変わるRTX 40シリーズと、ほぼ横ばいのRTX 30シリーズ&RX 7900 XTも同様だ。

F1 22:TBP 10Wあたりのフレームレート

 Cyberpunk 2077ほどRTX 40シリーズのワットパフォーマンスは強烈ではないが、依然としてアドバンテージはある。RTX 4070 TiとRX 7900 XTはフレームレートは近いものの、ワットパフォーマンスではより大きな差(最大30%程度)となっている。

RTX 4070 Tiでもワットパフォーマンスが強い
「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」

 「Marvel's Spider-Man:Miles Morales」では、画質“非常に高い”に、レイトレーシング系はすべて最大、アンチエイリアスはTAAに設定。マップ内を移動する際のフレームレートを計測した。

Marvel's Spider-Man:Miles Morales:1920x1080ドット時のフレームレート

Marvel's Spider-Man:Miles Morales:2560x1440ドット時のフレームレート

Marvel's Spider-Man:Miles Morales:3840x2160ドット時のフレームレート

 RTX 4070 TiではフルHDならば快適なフレームレートが出せるものの、解像度がWQHDより上になると最低フレームレートが60fpsを大きく割り込み、4Kになると平均30fpsがやっとの状態となる。

 平均フレームレートでは4KでRTX 3090より勝っているものの、最低フレームレートでは逆に負けており、DLSS Super Resolution(従来のDLSS。以下、DLSS SR)やDLSS FGを使わないと旧世代と差別化しにくいことが示されている。

Marvel's Spider-Man:Miles Morales:ベンチマーク中のTBP

 RTX 4070 Tiと4080のTBPは他のGPUに比べ明らかに低い。レイトレーシング反射の判定距離を最大にしたためCPUが強烈なボトルネックになっているせいもあるが、フルHDで平均90fps弱出せるRTX 4070 Tiが、実際には200Wも使わずに描画しているというのは驚きだ。

Marvel's Spider-Man:Miles Morales:TBP 10Wあたりのフレームレート

 TBP 10Wあたりのフレームレートは上の通り。TBPの実測値が低いのにフレームレートが高いRTX 4080や4070 Tiのワットパフォーマンスが上がるのは当然の帰結といえる。

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