円安で5Gスマホの普及も進んでいない
もうひとつ、日本が世界から5Gで遅れている理由は端末販売だろう。
総務省の意向により割引が規制されたことで、5Gスマホが買いにくくなってしまった。今年後半は円安基調にもなり、ハイエンド機種は20万円を超えるなど、簡単に手が出なくなってしまった。
最近では中古スマホの人気が高まっているようだが、4Gしか使えない中古スマホが売れていくとなると、結果として5Gスマホの普及が遅れにつながっていく。
総務省では端末割引に関する見直しを進めつつあり、現在の「通信回線とのセット割引は上限2万円まで」というルールが改正される可能性が出てきた。
キャリアからは「中古の販売価格を下回るのは常識としておかしい」という指摘がでているが、裏を返せば「中古販売価格ぐらいまでの割引なら許容される」ということでもある。
1円やゼロ円で売られることは規制されるが、2万円以上の割引が適用され、新品の5Gスマートフォンが販売されるようになりそうだ。
5Gスマートフォンのユーザーが増えれば、キャリアとしても5G基地局を増やさなくてはならないだけに、ようやく5Gの普及が加速していくかもしれない。
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