子ども向けマイクラ災害マップや3D空間思い出アプリ、都市でマウントなどが登場! 仙台で今年最後のPLATEAUハッカソンを開催
「PLATEAU Hack Challenge 2022 in enspace(仙台)」レポート
3D都市モデルの属性を活用し都市の発展度合いを定量評価・比較
続いて、Unity賞を受賞したのはCityPeopleの「都会マウント」だ。
地元や居住地をネタに「うちのほうが都会だ/田舎だ」といったマウント合戦がよく起こるが、この作品では、都市の発展度合い「都市マウント指数」を定量化してみよう、というもの。
「CityPeople」チーム-都会マウント
都市の発展度の目安としては、駅周辺が発展しているかどうかを「圧迫感」「建物の数(量)」「お店の数(量)」で評価する。計算方法は、それぞれCityGMLの属性情報から「高さ・面積」「面積」「用途・面積」を使って計算し、偏差値で比較するというもの。相対的に比較することで、その場所をもっと知ることにもつながる。
発展度の標準偏差はPythonを使って計算している。今回のデモでは、CityGMLから地図を作って表示するにはUnityよりも軽くて扱いやすいということで、STYLYを使った実装になっている。
ちなみに、UIの見せ方に関しては、Kula氏からのアドバイスでポップな仕上がりにしたという。
審査員の簗瀬氏は、「いろいろな都市の違いはその場所に行くと感じるが、数字で見てもそこに差が表れるというのは面白い。マウントという方向ではなく、たとえばどの都市にも必ずほかの土地にはない良いところがある、それを視覚化できるという方向にすれば、誰もが楽しめるエンターテイメント作品になるのでは」とコメント。Unity賞は「これをマウントという争いではなく、各都市の価値を感じられるような皆が幸せな方向で使うのであれば……」という条件付きで授与された。