このページの本文へ

石川温のPCスマホニュース解説 第133回

mineo「マイそく」キャリアの脅威になる新プラン

2022年02月25日 16時00分更新

文● 石川温

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

月額990円で最大1.5Mbps

 マイそくは月額990円で最大通信速度が1.5Mbps、月額2200円で最大通信速度が3Mbpという「使い放題サービス」だ。

 ただし、平日(祝日も含む)の12時から13時までは32kbpsに速度が落ちるという仕組みになっている。

 そもそも、MVNOはキャリアから通信帯域を調達してサービスを提供している。そのため、多くのユーザーが利用する昼休みの時間帯だけは極端に通信速度が遅くなるという「弱点」が存在する。

 MVNOが帯域を目一杯キャリアから調達すれば通信速度の低下は解決するのだが、それではMVNOがキャリアに支払う接続料が高騰し、安価な通信プランを提供できなくなってしまう。

 MVNOは平日昼間になんとか通信サービスを提供できるぐらいの上限にすることで、低料金プランを実現してきているのだ。 

 一方で、MVNOにとっては昼間以外の時間帯は、そこそこ空いてしまうというのが悩みであった。本来、この空いている時間帯を活用できれば、より効率的なネットワーク運用が可能となる。

 IIJは、法人向けのMVNOサービスも手がけており、IoTや監視カメラなどの通信回線も提供している。人ではなく、機械が行う通信においては、平日昼間の時間帯は避け、空いている夜間などにデータを流すようにしている。こうすることで、平日昼間、夜間ともトラフィックが分散するため、帯域を効率的に利用できるようになるのだ。

 その一方で、mineoはあえて昼間の時間帯だけかなり遅くなるマイそくを始める。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン