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四本淑三の「ガレージ・ギークス!」 第5回

電動vs.人力 タイヤ交換の戦い

2021年04月25日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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■トルクゲージ装着のフリーターンクロスレンチで挑む

 人力工具として使うのは、前回登場したKo-ken Z-EALのフリーターンクロスレンチ。機能的で美しく、眺めてうっとり、使ってシャキーンとする素敵工具である。計測ルールはインパクトと同じ。まずナット外しから。

 結果は9.8秒。インパクトレンチとの差は7.2秒で、やはり電動には敵わない。だがナットを締める作業については秘策がある。それはデジタルトルクゲージを取り付け、ナットの早回しからトルク計測までを一気通貫とする作戦だ。

 トルクゲージはBAL(大橋産業)の「NO2066」(終売)で、規定値に達したらピッピッピーと音で知らせてくれる。トルクゲージは急激な力が加わると壊れてしまうので、電動工具には付けられない。この製品にも「ハンドツールで使え」と本体差し込み口に大書されているから、これがアドバンテージだ。

 加えてKo-kenのラチェットアダプター「4755」をトルクゲージの後に付けている。早回しの後、力の入れにくい角度でハンドルが止まってしまうと、レンチを掛け替えなければならない。ラチェットアダプターがあれば、変な角度で止まってもカチカチと好きな角度から力をかけられる。

 結果は9.1秒。インパクトとのタイム差はたった1秒。これは素晴らしい。

 気を良くした私は、さらなる挑戦を目論み、新たな刺客を召喚した。

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