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最新パーツ性能チェック 第323回

GeForce RTX 3060 Ti FE速攻レビュー!DXRゲームを楽しむなら最もお買い得なGPU

2020年12月01日 23時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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DXR対応βビルドの「DIRT 5」の性能は?

 「DIRT 5」は現在βビルドにおいてDXRを組み込んだものがテストされているので、これで検証してみた。今回DXR対応タイトルについてはGTX 1060やGTX 1660は全てスルー(CUDAコア処理なので比較に使えるような性能は出ないからだ)しているが、このDIRT 5のβビルドでは、GTX系ではDXRが選択できない(Minecraft with RTX Betaと同じ)ようになっている。画質は“Ultra High”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測している。

「DIRT 5(β版)」DXR有効、1920×1080ドット時のフレームレート

「DIRT 5(β版)」DXR有効、2560×1440ドット時のフレームレート

「DIRT 5(β版)」DXR有効、3840×2160ドット時のフレームレート

 まだ正式リリース前なのでドライバーやゲーム側の最適化が十分でないため、正式版リリース時とは性能が違う可能性がある、と前置きしておきたい。だがβビルドの段階では一番重いUltra High設定ではフルHDが限界といった感じだ。

 ただRTX 2060 FEはRTX 3060 Ti FEの6割程度のフレームレートしか出せない点を考えると、本格的なDXRゲーム用GPUとしてはRTX 3060 Ti FEは今後の良い入門用GPUとしてオススメできそうではある。

RTX 2080 SUPERを最も引き離した「Control」

 DXRパフォーマンスを見るなら、レイトレーシングで多彩な処理を盛り込んだ「Control」は最適のゲームと言えるかもしれない。画質は“高”、レイトレーシングは“高”設定とし、マップ内の一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。

「Control」DirectX 12&DXR有効、1920×1080ドット時のフレームレート

「Control」DirectX 12&DXR有効、2560×1440ドット時のフレームレート

「Control」DirectX 12&DXR有効、3840×2160ドット時のフレームレート

 このタイトルでは、RTX 3060 Ti FEはRTX 3070 FEとRTX 2080 SUPER FEのほぼ中間に陣取っている。この勢力図はDLSSを有効にしてもほぼ変化がない。DLSSなしの力業レンダリングだとフルHD&最高画質設定で60fpsキープは難しいが、DLSSありならフルHDで60fpsを余裕をもって超えることができる。

 ここでのDLSS設定はレンダリング解像度を一番高くした“DLSS Quality設定”だが、レンダリング解像度を1段下げた“DLSS Balanced”設定なら、WQHD以上でさらにパフォーマンスが稼げそうだ。とはいえGPUのパワー的に4K+DXR+最高画質で60fpsプレイは難しい(これはRTX 3080の領域)。フルHD〜WQHDであれば、RTX 3060 Tiはリーズナブルな選択肢となるだろう。

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