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チャットで自分に合う公的支援がわかる「Civichat」、N高生が起業

課外活動「N高起業部」の第3期生が立ち上げ

Civichat

 角川ドワンゴ学園N高等学校は11月5日、起業家を目指すことでイノベーティブな考え方を学び、日本や世界を支える人材の育成を目的とする実践的な課外活動「N高起業部」の第3期生から、必要な福祉を必要な人に届ける、公的制度の推薦サービス事業「Civichat」が法人登記されたと発表した。

高木俊輔さん(左)、村田圭梧さん(右)

 起業部3期生の高木俊輔(たかぎしゅんすけ)さん、と村田圭梧(むらたけいご)さん(3年)は、日本において国や地方自治体、公共団体などから支給される助成金や補助金の支給制度を、多くの人が「知らなかった」という理由で受け取れていないことを改善したいと考え、必要なサービスを知り、支援を受けられるサービスの立ち上げに取り組んできた。

Civichat画面イメージ

 Civichatは、チャットで質問に答えていくだけで5万種類を越える中からユーザーにぴったりな制度を提案するサービス。助成金・補助金の申請の代行も請負うことで、「知らない」「わからない」「面倒くさい」で終わらせないサービスを展開するという。

 自分にあった制度のおすすめと制度に関する質問ができるフリープランのほか、フリープランの内容に加えて助成金・補助金の申請サポートをする有料プランが用意されており、有料プランの料金は給付額の15%。

 なお、助成金の申請代行は社労士のみ可能だが、その他の補助金などの申請は特別な許可がなくても行なえる。本サービスでは後者を対応としているが、社労士団体などとの提携も視野に入れているという。

 高木俊輔さんは、「他校からN高に編入したことをきっかけに上京して、関わる人のコミュニティーや公共のリソースなどの変化を体験しました。それが“認知できていないことでできる格差”に気づいたきっかけです。そのこともあり、自分のいる場所を移動するという選択は、ものすごく良いことでした。物理的・精神的……幅広い概念の中で移動をすることは、自分の認知の幅を広げることに直結すると考えています」と話す。

 村田圭梧さんは、「起業部に入部してから約3ヵ月活動してきました。全てリモートで作業しているので、各自の活動時間合わせながらチームで一つのことをやり遂げることを経験してみて、チーム開発の大変さを知りました。今後は国や地方自治体、行政などと協力して『Civichat』を世界規模にしていけたらなと考えています」とコメントしている。

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