●「サブブランドは3つも4つも作ればいい」
NTTの完全子会社となるNTTドコモとしても、ドコモ本体で大幅な値下げを展開すれば、かなりの出血を伴うことは間違いない。
髙橋社長も「NTTドコモを完全子会社化することでNTTは投資家に約束していた成長を実現できる可能性が出てきた。しかし、大規模な値下げを実行すると約束していた成長が達成できなくなる恐れがある。そう考えると、あまりむちゃくちゃな減益は出せないのではないかな」と見る。
そんな中、NTTドコモが取れる手段の1つがサブブランドの創設だ。NTTドコモブランドではなく別ブランドで安価なプランを提供することで、菅首相の圧力をかわすことができるはずだ。髙橋社長も「(NTT社長の)澤田さん。サブブランドは3つも4つも作ればいいとか言っていた。だからそっちに行くのかな」と推測しているようだ。
NTTドコモは現在、TOB(株式公開買い付け)中であり、身動きが取れない状態だ。10月末に総務省からアクションプランが出た場合、最初に動くのはKDDIかソフトバンクか、それとも楽天モバイルか。
これから年末にかけて、4キャリアの睨み合いが続きそうだ。
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