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最新パーツ性能チェック 第311回

フルHD、WQHD、4K時における性能をDXR&DLSSの有効・無効時でどう変わる?

GeForce RTX 3080 FEは4Kで輝く!RTX 2080 Ti/2080/GTX 1080とゲーム13本で徹底検証

2020年09月17日 15時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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Assassin's Creed Odysseyでは解像度別の性能差がほぼ同じ

 続いて、DirectX 11ベースのゲームでは超絶に重い「Assassin's Creed Odyssey」で試してみよう。画質は「最高」とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。

「Assassin's Creed Odyssey」1920×1080ドット時のフレームレート

「Assassin's Creed Odyssey」2560×1440ドット時のフレームレート

「Assassin's Creed Odyssey」3840×2160ドット時のフレームレート

 GeForce RTX 3080 FEが最速である点は動かないが、フルHD時でさえ平均102fpsと、圧倒的な重さが印象的だ。Intel製CPUならまた違う傾向が見えるかもしれないが、それは後日改めて検証するとしよう)

 このゲームではさらにGeForce RTX 3080 FEと下位GPUの性能が、フルHDでもかなり離れている点に注目したい。フルHD時はGeForce RTX 2080 FEに対して平均フレームレートで約44%上、GeForce RTX 2080 Ti FEに対しては約20%上のフレームレートを出している。

 そして、前述で紹介してきたゲームでは解像度が上がるとさらに性能差が広がってきたが、このタイトルではその差がほぼ同じところも面白いところだ。GeForce RTX 2080 FEに対する平均フレームレートの向上率はフルHD/WQHD/4K時で、それぞれ約44%/43%/44%だ。

4Kでようやく有意義な差になるMicrosoft Flight Simulator 2020

 続いて、直近で発売されたPCゲームの中でもいろんな意味(特にダウンロード時間の長さ)で話題になった「Microsoft Flight Simulator 2020」でも試してみよう。

 画質は一番上の「ULTRA」に設定。ランディングチャレンジの「シドニー」を開始し、一定の地点まで到達する間のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。測定時は外部カメラ視点に切り替えている。

「Microsoft Flight Simulator 2020」1920×1080ドット時のフレームレート

「Microsoft Flight Simulator 2020」2560×1440ドット時のフレームレート

「Microsoft Flight Simulator 2020」3840×2160ドット時のフレームレート

 このゲームはULTRA設定だとかなり重いことで知られているが、その原因はビデオカードではないようだ。フルHD時ではGeForce RTX 3080 FE~RTX 2080 FEまでほぼ横並びで、WQHD時でGeForce RTX 2080が脱落し、4K時でようやくGeForce RTX 3080 FEの明確な優位性が見えてくる。そんな中、GeForce GTX 1080 FEはフルHD時からフレームレートが伸びないのは、PascalとTuringのCUDAコアの差、つまりL1キャッシュ効率とINT32/FP32の同時実行が影響していると考えられる。

 今回テストしていて、このゲームはもっと最新グラフィックス技術への投資が必要ではないかと改めて感じた。あれだけのフォトリアルに寄せた街並みを今時DirectX 11で描くのは傍目にも効率が悪いし、フォトリアル系なのにDXRへの対応ができてない(RDNA2でもDXR対応はほぼ既定路線だ)。DLSSを活用すればもっと素晴らしいことになるだろう。AIで地形を描くという挑戦は素晴らしいだけに、早急なグラフィックエンジンの近代化が求められる。

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