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最小限の開発で最大限の価値をもたらす難病患者特化ソーシャルサービスの作り方

Activaid株式会社 エンジニアリングマネージャー 長野 拓義

連載
創業エンジニアが残すスタートアップ開発ログ

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医療系のサービスの特徴と苦労

 業界ならではの事情ですが、医療や金融関連のスタートアップでは、早期からセキュリティガイドラインに遵守したシステム構築をする必要があり、特に医療系のサービスを提供する会社は病院や協力企業からの信頼を得るため、早期の遵守が求められます。

 我々も現在、それらガイドラインの遵守に取り組んでいますが、立ち上げ当初からガイドラインを意識してシステムを構築する必要があったため、セキュリティについての知識をカバーしつつ適切なシステムを構築するのは、医療系のサービスの特徴であり、苦労するポイントだと思います。

 また、医療従事者用のシステムを作る際には、病院にはパブリックなネットワークが存在しないことを考慮してシステムを構築する必要があったり、サービス利用者の年齢が多岐にわたることを考慮してUIを構築する必要があったりと、今まで以上にユーザーの日々の行動と向き合って、近い目線に立てる様に意識しています。

 新薬開発の効率を向上させ、少しでも早く患者に薬が届くような仕組みを作るためには必要なことなんだ! という起点に立ち戻ることで、目の前の苦労には目を向けずに開発をしています。

*社内から創業エンジニアへのひとこと

創業初期エンジニアは求められる能力がたくさんあって大変!

 CEOの長谷部です。長野とは弊社に入ってから一年の付き合いです。

 私がエンジニアに求めているものがたくさんあり、日々大変な思いをさせているのではないかと思います(笑)開発陣には本当に感謝です。

 ただ、弊社の開発陣はミッションに共感して頑張ってくれる人ばかりなので、多少うまくいかないことがあっても団結できるのは大きいと感じます。

 私から見て創業初期のエンジニアで特徴的だと思うのは二点です。

1.リソースがないので、優先順位を明確にする
 創業初期はお金も人もないため、できる限り小さく開発していく必要があります。仮説検証を小さく回すためにどうすればよいかの議論はもっと深めたほうがよいと思っています。

2.プロダクト、採用などコーディング以外に興味を持つ
 プロダクトに対して、技術をわかっているからこそ提案できるものもあると思っているので、エンジニアにはできる限りユーザーインタビューに参加してもらっています。また、開発チームを一から作ることも必要なので採用をリードしてもらう場面も多いです。

 エンジニアにはコーディングに集中したいタイプの人も多いですが、長野はいろんなことに対して抵抗なくチャレンジできるタイプなので助かっています。コーディングの時間も必要な中、どうやって時間をやりくりするかというのは難しい課題かもしれませんね(笑)

 (Activaid株式会社 代表取締役 医師 長谷部 靖明)

創業エンジニアに求められるものは

 創業エンジニアは、良くも悪くも幅広い能力が求められます。自分に備わっていない能力も求められます。そういうときでも、やり抜くことが大事です。能力を身につけている人を探してきて、知識を共有してもらい、自分でやり抜くも良し、時には採用するもよしです。課題を解くためには、手段は問われません。

 私もいろいろ挑戦してきました。今まで主として取り組んだことがない技術に挑戦したり、ユーザーヒアリングをしたり、デザインを書いたり、いろんなことに挑戦しました。その中で、いろんな人に助けてもらいながら、なんとかやり抜くことができているのかなと思います。

 自分の能力をはみ出したことに積極的に挑戦したい方、創業エンジニアというエキサイティングな生活があなたを待っています!

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