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新車を買った情報2020 第50回

マツダ ロードスターRFのアイドリングストップをやめさせる「フタ」

2020年05月02日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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■嘘のようだが本当に差し込むだけで動いている

 これを取り付けるOBD2端子とはなんぞやという話ですが、OBDはオン・ボード・ダイアグノーシスの頭文字。エンジンがおかしい、オイルが足りないといった表示をする車載コンピュータの診断機能で、それまで各社まちまちだった制御コードやプロトコル、診断機接続用のコネクタも含めて標準化したのがOBD2。現在新車で売られている乗用車には必ずそのコネクタが付いています。

 ロードスターは運転席側のダッシュボード下、ちょうどi-stopを含む各種機能解除ボタンの下にあり、エンジンを切った状態で先ほどの怪しげな黒いカバーを装着。コネクタの場所さえ分かっていれば、5秒で作業終了です。

 この黒いキャップの中には一体何が入っているのでありましょう。ペリッと割って確認したい欲望に駆られますが、壊れるともったいないのでしません。というのも、ほぼ問題なく機能しているからであります。

■たまにコケるがおおむね順調

 正しく言えば、この製品はアイドリングストップ「キャンセラー」ではありません。エンジン始動で「オン」がデフォルトのi-stopを「オフ」にするだけ。つまりオンとオフの順番を入れ替えることで、i-stop offボタンを押す手間を省こうというものです。

 装着後にエンジンを始動しますと、ポンポンと2回音が鳴ると同時に、普段ならグリーンのi-stopインジケーターが、i-stopオフを示すオレンジで点灯。これが正常に動作している証であります。やったね。

 装着中もi-stopの復帰は可能で、i-stop offボタンを長押しすれば、停車時にしっかりエンストします。エンジン始動でオンのデフォルトに戻したければ、黒いキャップを抜くだけ。なかなか便利なものです。

 これを半年使って車載コンピュータがぶっ壊れるとか、何かが煙を吹いて吹っ飛ぶといった事態にはなっておりません。ただし過去2、3回ほど誤動作し、i-stopがオンでスタートすることがありました。この場合はi-stop offを長押しすればいいだけですが、どのような条件で誤動作したのかはつかめておりません。

 それでも不意のエンストによるヒヤリ・ハットからは、おおむね解放されたと言えましょう。このままうまくいけばバッテリーは長持ちし、セルモーターの寿命も延びて、もとよりリッター18キロ近く走るロードスターですから、より少ない環境負荷で維持できるでしょう。ありがとう。それではまた。

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