前回はZシリーズの系列を解説したので、今週はPOWERシリーズの系列を解説しよう。といっても、POWERシリーズはこれまでもいくつか説明している。
そもそもPOWERプロセッサーが生まれるまでの経緯(ROMPからPOWER1への移行)は連載494回で触れているほか、そのPOWER1→POWER2への変遷は連載289回のASCI Blueで、POWER3は連載290回のASCI Whiteで、POWER4→POWER5は連載293回のASC Purpleでそれぞれ説明している。
簡単にまとめれば、以下の変遷を辿っている。
| POWERプロセッサーの変遷 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| POWER1 | POWERアーキテクチャ元祖 | |||||
| POWER2 | スーパースカラー搭載、ワンチップ化 | |||||
| POWER3 | Out-of-Order搭載、実行ユニット強化、SMP対応 | |||||
| POWER4 | スーパーパイプライン化による高速動作、MCMによる8P構成 | |||||
| POWER5 | SMT搭載 | |||||
スーパーパイプラインで高速化した
POWER4とPOWER5
そのPOWER4/POWER5のパイプライン構造は下の画像のような構成である。POWER4は2命令同時解釈、4命令同時発行で、POWER 5はこれが2命令同時解釈、8命令同時発行に強化されてはいるが、パイプライン段数は整数演算14段、FPU演算17段で、これはPOWER5にも継承された。
画像の出典は、MicroProcessor Forum 2003におけるBalaram Sinharoy博士(POWER5 Chief Scientist, IBM Systems Group)の“IBM POWER5 Systems”
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