ロードスターとスタッドレス最大の問題は交換
とはいえ、そもそもスタッドレスは氷雪路面での性能を重視しているのでありまして、アスファルト路面での性能が夏タイヤに劣るのは当然なわけであります。劣る部分を列挙してみましょう。
まず、減るのが早い。温度の低い氷雪路でも硬くならないゴムが使われておりますから、気温の上がった乾燥路ではどんどん削れてしまいます。ケチな私はこれがとても気になるんであります。
次に、うるさい。ある程度速度を上げて走りますと、スタッドレス特有の「ヒーン」というピッチをともなったノイズがうるさい。これは横に切られた細かいサイプが発振器のように働いているからでありましょう。
そして、濡れた路面に弱い。氷雪路の強さからすると意外でありますが、夏タイヤと違って縦に大きな溝が切られていません。おかげで排水性が低いんであります。低い速度でもハイドロプレーニング現象を起こしますから、雨の高速道路は要注意であります。
おまけに、制動力も落ちる。濡れた路面はもちろん、乾燥路面でも制動距離は伸びてしまう。これはもともとゴムが柔らかい上に、横に切られたサイプがグニャっと曲がって滑ってしまうからだそうであります。
経済性、快適性、安全性、どれを取ってもスタッドレスはいいところがありません。ところが安心して履き替えられるまで、まだひと月半もある。実にいやーな感じがしているんであります。
いやーな感じといえば、タイヤの交換であります。ほかのクルマなら夏タイヤを積んで、行きつけのガソリンスタンドで交換をお願いするんですが、ロードスターに4本いっぺんには積めません。何度も往復するのか、ジャッキを買って自分でやるのか。ああ、どっちにしても面倒くさいなあと。
人間はまことにわがままな生き物でございますね。それでは今回はこのへんで。
(撮影協力:ジークフリード)
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