●楽天キャリア 10月開始時は苦戦か
一方、10月には楽天が「第4のキャリア」として新規参入してくる。具体的な料金プランは明らかにされていないが、免許を取得するために総務省に提出した計画書によれば、現在、格安スマホの楽天モバイルで提供されている料金プランに近いとされている。
菅官房長官などは、楽天が新規参入することで、料金競争が起こると期待しているようだが、楽天は東京23区と名古屋市、大阪市は自社でネットワークを構築し、それ以外のエリアはKDDIのネットワークに接続するとしている。自社ネットワークは、サービス開始当初、他社に比べて相当、見劣りすることが予想され、かなりの場所で圏外になる可能性が極めて高い。
どんなに通信料金が安くても圏外の多いスマホを持つというのはかなりリスクがあるわけで、サービス開始当初は相当、苦戦が予想される。
大手3社がすぐに楽天に対抗した料金プランを提供することは考えづらく、10月に料金競争が起こることはなさそうだ。
とはいえ、楽天としても、大手3社からユーザーを奪うつもりで新規参入するつもりなわけで、何かしらの秘策に期待したいところだ。
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