ファイアウォールが衝動買いするモノかどうかは別にして、今回、その機能の詳細すら気にせず衝動買いしてしまったのは「Firewalla」(ファイアーウォラ)と名付けられた、極めて小さくて魅力的な赤いボックスだ。
日々、あまりにもセキュリティーのことを気にしすぎることで、本来のやりたいことが犠牲になってしまうなんてのは悲しいが、セキュリティーに関する昨今のトレンドや関連事件を見ていると、やはり少しは興味を持った方がよさそうだ。
我が家ではワイフがどっからから“ラップトップのインカメラを遠隔からハックされて覗かれている……”なんて話を煽り系のウェブニュースか何かで聞きこんできて、ThinkPadのインカメラ部分に付箋紙を張り付けるという、世界屈指の超ハッカーでも絶対に破ることのできない最終兵器を使っている。
私もそれを真似て、自室であるコンピュータ・タコ部屋に在室している時は、背後に設置している目のような180度広角のカメラに同様の処置を施してみた。
そこまで最強無敵ではないかもしれないが、昨今では、自宅ネットワークへの外部からのハッキング防止や、お子さんなどの内部利用者に対するアクセス制限を簡単な設定で実現できるパーソナルファイアウォールがいくつか販売されている。
筆者の衝動買いしたFirewallaもそんなアイテムの1つだ。購入した最大の理由は、一般的に武骨なイメージの「ファイアウォール」という呼称からは大きくかけ離れた赤くてかわいくてコンパクトなデザインだ。
筆者は、少し前にクラウドファンディングのINDIEGOGOから購入したが、現在は米国Amazonからも購入できる。価格は送料込みで119ドル(1万3000円ほど)だ。
外観も同梱物もいたってシンプルな「Firewalla」
パッケージには、Firewalla本体、RJ45イーサネットケーブル、給電用microUSBケーブル、USB/ACアダプターそして1冊のスタートガイドが同梱されている。
Firewallaのロゴが印刷された本体前面には、付属USB/ACアダプター経由で給電を受けるためのmicroUSBポートとmicroSDカードスロットがある。
内部に挿入するmicroSDカード上にはFirewallaをドライブするOSがサーバーからダウンロードされて常駐することになるようだ。筆者はごく普通の16GBのmicroSDカードを使用している。
そしてFirewalla本体の背面には、ユーザーとは関係ない標準サイズの保守用USBポートと、宅内に設置済みのルーターと接続するためのRJ45ポートの2つが用意されている。
ポート類が配置されているのは前面と背面のみで、両側面はクーリングのためのスリットだけが存在する。そして底面には固有のQRコードが書かれたシールが貼られている。
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