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全ポートギガビット対応でパフォーマンスが大幅強化

真っ赤な筐体を採用したヤマハのファイアウォール「FWX120」

2012年09月21日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 9月20日、ヤマハはSMB向けのファイアウォールアプライアンス「FWX120」を発表した。2007年に発表された「SRT100」の後継機種にあたり、ファイアウォール&VPNだけではなく、ルーターとしての機能を持つ。

 FWX120の特徴は、SRT100で打ち出したファイアウォールルーターというポジショニングが曖昧だったという反省から、ファイアウォール(防火壁)というコンセプトを明確にすべく、赤色の筐体に仕上げた点。前面も壁のようなカーボン調の模様やFIREWALLロゴの印刷がほどこされ、見た目も立派なファイアウォールになっている。

赤色の筐体を採用したヤマハのファイアウォール「FWX120」

 ハードウェア面では、WAN/LANともに全ポートギガビットに対応した点が大きい。メモリ(RAM)も256MBと大幅増量。モバイルインターネットの接続や設定ファイル、ログ収集などで活用できるUSBポートのほか、前面にmicroSDカードスロットが追加された。ファイアウォールスループット(ラージパケット)が1Gbps、VPNスループット(3DES)で200MbpsとSMB向け製品としては高い性能を誇る。

 既存のネットワーク構成に影響を与えずに追加できる透過型のファイアウォールとして動作し、従来通りフィルタリングをGUI上から階層的なポリシーとして記述できる。また、「診断」「監視」「レポート」などのセキュリティアドバイス機能と持つほか、Winny/Shareの利用制限、DHCP端末認証のほか、同社のスイッチ「SWX2200シリーズ」との連携機能も搭載した。サードパーティ(デジタルアーツ、ネットスター)のサービスを活用したURLフィルタリングも利用可能。今回、新たにURLフィルタリングにおいてHTTPS対応を実現し、今後メールセキュリティ機能を追加していく予定となっている。

 希望小売価格は8万1900円(税込)。従来から高いシェアを誇っているSMB市場をターゲットとしており、専門家が不在の環境でも容易に利用できるファイアウォールとして展開していくという。

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