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介護者いらずの意思伝達装置「OriHime eye」改良のため無償モニター募集

10名限定で募集、モニター期間は3ヵ月間

 オリィ研究所は10月26日、デジタル透明文字盤 「OriHime eye」を改良するため、無償モニターを募集すると発表した。

 OriHime eyeは、難病患者と周囲の人との意思伝達に使われている”透明文字盤”をデジタル化し、手足が動かせない状態まで症状が進行した人でも簡単に文字入力、発話ができる意思伝達装置だ。すでに日本全国のALS(筋萎縮性側索硬化症)をはじめとする難病患者の人々に導入されている。


 慣れれば1分間に30~40文字前後の入力が可能で、初めて使う人でも感覚的に操作できるのが特徴。これまで、ほかの意思伝達装置が使えなかった人でも利用できたケースもあるという。

 今年夏に実装された新機能として、Windowsのマウス操作が可能となり、ペイントやワード、ブラウジングなどもできるようになった。

ALS患者が視線入力で描いた絵

 今回の無償体験モニターは、10名限定で募集する。モニター期間は3ヵ月間で、ソフトウェア「OriHime eye」、必要パソコン、視線入力センサー、分身ロボット「OriHime」、そのほか周辺機器は無償で提供される。

 なお、モニターは以下の条件を満たしている人を募集する。

  • ALSやSMAなど、視線は自由に動くが、発話、筆談がほぼ不可能な人
  • “透明文字盤“などにより意志の疎通ができている人
  • 日常において、ほかの意思伝達装置を使えていない人
    (意思伝達装置を使ったことがない人、および意思伝達装置を使っていたが使えなくなってしまった人)
  • 家族や特定の介助者、友人などコミュニケーションが取れる者が近くにいる人
  • 月1回×3の電話などのヒアリングに対応できる介助者、家族のいる人
    (月1回のヒアリングが平日10時~18時の時間帯、1回30分以内で対応可能な方)
  • 応募する人が同社担当者と連絡を取り合えること

 申し込みは、オリィ研究所お問いあわせフォームからできる。

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