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柳谷智宣の「スタートアップDive!」 第28回

極限状況での通話が楽しめる「BONX Grip」を体験してみた

2017年02月22日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●北島幹雄

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スマホと「BONX Grip」をBluetoothで接続する

 まずはスマホアプリをインストール。「BONX」で検索して、ダウンロードしよう。その後、Bluetoothをオンにして、「BONX Grip」を起動すれば、デバイス欄にシリアルナンバーが表示される。この番号は、カバーをめくったところに印字されている。同時に、近くで複数台の「BONX Grip」を起動したとしても、間違えずに済む。

 アプリはiOSAndroid双方に対応しているが、対応機種は事前に確認しておくといいだろう。

 アプリを起動したら、近くのBONXユーザーが表示される。友人が見つかったら、タップすれば通話開始。もちろん、複数人での会話も可能だ。初期設定では、ハンズフリーモードになっている。

 BONXとスマホはBluetoothで接続されるが、本人のスマホなので10m以上離れることはないだろう。くれぐれもどこかに置きっ放しにしないように。そして、ユーザー同士の通話には、普通の3G/4G/Wi-Fiを利用する。そのため、深い山奥などケータイが圏外となる場所では利用できないので注意が必要だ。とは言え、最近のゲレンデなら、ほとんど通話可能エリアになっている。データ通信さえつながっていれば、Bluetooth圏外まで離れても問題なく通話できる。

 音質は良好。屋外で使っても、デュアルマイクによるデジタルノイズキャンセリング機能など、風切り音対策が施されているので、会話ができる。電波状況に応じて音声のビットレートを調節し、接続を維持しようとしてくれるのも頼もしいところ。話している時だけ通信するのだが、いきなり話しても最初の方が切れることもなく、ほぼリアルタイムに会話できる。感覚的にはずっと電話がつながっている感じと言っていい。本体は軽く、運動の邪魔にもならない。筆者は長時間ヘッドホンを付けていると耳が痛くなるたちなのだが、「BONX Grip」は大丈夫だった。ここは初期製品から、かなり調整がなされているようだ。

Bluetoothのペアリングをする

ペアリングできたら「BONX Grip」を装着する

ペアリングできたら「BONX Grip」を装着する

アプリの起動画面

一緒にいるユーザーがセットアップすると「近くのユーザ」に名前が表示される

ユーザーを選択すると、画面下に「通話」ボタンが表示されるのでタップする

通話中の画面。ほかのユーザーを追加したり、動作モードを変更したりできる

音質は上々。フリートークモードなら、つながりっぱなしのように会話できる

Push to Talkモードで飲食店内のインカムにも使えそう

 飲食店の面積が広かったり、複数フロアにまたがる場合、スタッフ同士のコミュニケーションのためにインカムやトランシーバーを使うことになる。筆者が経営している飲食店(原価BAR)でも、五反田店は2フロア構成なので、トランシーバーを導入している。しかし、今回「BONX」を使っていて、飲食店スタッフの利用にもぴったりなのではないか? と考えた。

 まず、軽い。通常のトランシーバーなら10倍以上重くなる。また、価格も業務用トランシーバーと比べると安価な部類だ。同じ通話できる人数は最大10人なので、スタッフの数にもよるが、うちであれば5~6人なので問題なし。

 接客する場合もあるので、別フロアと常に会話する必要はない。そのためハンズフリーモードだと使えないのだが、「Push to Talkモード」という機能を利用すれば解決。メインボタンを押している間だけ、通話できるようになる機能だ。まさにトランシーバーのように使えるというわけ。

 そこで、実際に原価BAR五反田店のスタッフに試してもらった。端末はiOSがふたり、Androidがふたりで、4台同時にセットアップし、通話開始。全員設定から、「Push to Talkモード」をオンにする。つながっていれば普通に会話でき、「Push to Talkモード」なので不要なときの音声は飛ばず、快適に利用できる。フロアが離れていても問題なし。とにかく軽く、腰に本体を装着する必要がないのは楽。耳のボタンを押すだけで話ができるので操作も簡単だ。開放型イヤフォンなので、お客様の声を聞き逃すこともない。

 スタッフにテストをお願いした時、スマホを持ち歩かなければだめですか?と質問があった。バッテリーがへたっていて、常に充電していたいとのことだった。結局、同じフロアであれば使えたので、充電しながらでもOK。とは言え、フロアの構造によっては難しいこともあるだろう。また、すんなり4人同時につながらないこともあり、手間取ることもあった。音がBluetoothに出ていなかったり、音量が小さいこともあったのだが、原因不明のこともあり、再起動したら直ったりした。今後このあたりが安定したら、本格的な導入も検討したいと感じた。

原価BAR五反田店スタッフに協力してもらい、テストしてみた

Facebookでつながっていないうえ、近くのユーザーにも表示されなかったので、IDで検索して招待する

4人での同じ通話はとても便利

設定画面を開き、「Push to Talkモード」をオンにしておく

「Push to Talkモード」の場合は、大きなボタンを押しながらでないと会話を飛ばすことができない

 1台1万5000円前後するが、複数ユーザーでトランシーバーのように通話したい、というニーズがあるならイチオシのデバイス。風切り対策もしてあるので、アウトドアでの利用に強いのもポイント。元々の想定シーンであるスノボやスキーはもちろん、いろいろなスポーツにも利用できそう。通常の無線機と異なり、インターネット接続が必要ではあるが、そのメリットも大きい。アウトドアスポーツ好きは要チェックだ。

アウトドアスポーツに最適なエクストリームコミュニケーションギア BONX Grip

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

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