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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 ― 第94回

6画面ディスプレーに出力できるPCを自作する技【後編】

2011年12月13日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 「6画面ディスプレーの巨大デスクトップを構築する技【前編】」でディスプレー環境を一新したので、それに合わせてPCも新調することにした。今回は3画面以上のディスプレーに出力できる自作PCを構築する技を紹介しよう。

前回構築した、フルHDディスプレー×6枚

USBディスプレーアダプタの性能では足りなくなってきた

 以前から6画面出力をしていたものの、PCI Express x16のビデオカードに加え、PCI Express x1のビデオカードとUSBディスプレーアダプターを2つ使うという強引な構成だった。3Dゲームをプレイするわけではないので、描画能力にこだわる必要がないためだ。しかし、長く使っていると不満が出始めた。

 まず、USBディスプレーアダプターで表示しているディスプレーのレスポンスが遅く感じるようになった。動画を視聴する際にHDCP非対応なので表示できないのも面倒。もちろん、ビデオカードでつないでいるディスプレーに移動すればいいのだが、PCI Express x1のボードではやはり性能が不足気味。USB3.0対応のディスプレーアダプターが発売され、気にはなっていたのだが、今回はビデオカードから出力することにした。

USB3.0対応のディスプレーアダプタ「USB-RGB3/D」(アイ・オー・データ機器)。実売価格9980円

 1枚のビデオカードで6画面出力できるビデオカードは、いくつか発売されているが、とにかく高い。また、DisplayPortからDVIで接続するには変換アダプターを購入する必要がある。安く抑えるなら、手頃なビデオカードを複数搭載したほうがいい。しかし、ほとんどのビデオカードはPCI Express x16対応となっている。現在利用しているDELLの「XPS420」はPCI Express x16スロットを1本しか備えていないので装着できない。

 と、上記の言い訳を用意して、PCの自作を宣言。喜び勇んで秋葉原に飛んで行った。しかし、物入りの年末と言うことで、予算は大きく絞られた。そこで、ありもののマザーボード「CROSSHAIR IV FORMULA」とCPU「Phenom II X6 1090T」(3.20GHz)を活用し、そのほかを新調することにした。

 キモとなるのはマザーボード。PCI Express x16スロットを複数本搭載している必要がある。その点「CROSSHAIR IV FORMULA」は3本備えているので問題なし。最初は、ビデオカードは3画面出力の製品を2枚搭載する予定だった。マザーボードの仕様で、PCI Express x16ボードを2枚装着した状態ならどちらもx16で動作するのだが、3枚装着するとx16、x8、x8となってしまうからだ。しかし、フルHDを3画面出力できる手頃な製品がなく、結局「SAPPHIRE HD6450 512M GDDR5 PCI-E VGA/DVI-D/DP」を3枚購入することにした。そこそこの性能ながら、約4000円というコストパフォーマンスが魅力だ。

 メモリは16GBまで対応しているので、ドスパラオリジナルの「DP-U13338GEL-AT1」を4GB×4枚購入。ADATAと共同開発した製品で、高品質なエルピーダチップを採用している。HDDはタイの洪水の影響で高騰中。既存の在庫を使った外付けHDDのほうが安いという逆転現象まで見られている。そのうち戻ると思うので、様子見をすることに。起動ドライブ用に128GBのSSDを選んだ。来年価格が落ち着いたら、4TBのHDDを4台入れて、RAIDを組んでみようと思う。

 電源ユニットは「SILVERSTONE SST-ST75F-P」をチョイス。750Wとオーバースペック気味だが、ビデオカードを3枚搭載するので念のため。80PLUS Silverの認証を取っているので、信頼できそうだ。電源スイッチがないのが気になったが、高品質な割に安いので妥協した。

 光学ドライブは外付けのBlu-rayドライブを利用する予定だが、念のため格安のDVDドライブを搭載。ケースはCOOLERMASTERの「CM 690 II Plus」。カスタマイズ性が高く夏場のエアフロー確保が簡単そう。もちろん、見た目が格好いいので惹かれたということもある。締めて会計は6万6590円。家族には5万円くらいかかったと言っておけばいいだろう。

締め切りが近いので、全部持って帰ることに。ケースの大きさと電源の重さに苦しめられた

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