プリンストンのデジギア道 第56回
不足しがちな端子を拡張してくれる頼もしい小型デバイス
モバイルPCにデスクトップ並みの拡張性を与える「DockingStation PUD-DOCM」
2017年01月30日 11時00分更新
PCは気に入ってる。でも端子の数が頼りない
営業での外出や出張が多いビジネスパーソンは、モバイルノートPCを持ち歩く機会が多いと思う。昨今はモバイルノートPCでも、動画編集にさえ耐えうるようなスペックをそなえたモデルが珍しくない。オフィスを離れても、オフィスにいるのと変わらないか、限りなく近い作業環境が確保できるはずだ。問題となることがあるとすれば「拡張性」ではないだろうか。具体的に言えば、ディスプレー出力やLANへの接続が必要な環境では、「限られたUSB端子をどう使うか」に悩まされることがあると思う。
たとえば、上の写真のように、一世代前のMacBook Proとマウス、外付けのHDD、DVDドライブがあったとしよう。このMacBook Proのインターフェース構成はUSB×2、Thunderbolt×2、HDMI×1、SDスロット×1。上の写真の周辺機器をすべて使おうとすれば、DVDドライブとHDDは都度、差し替えて使うことになる。
また今回、例にしているMacBook Proは有線LAN端子を持たない。上記に加えて有線LANに接続する必要があれば、アダプターでUSBを1つふさぐことになるため、実質1つのUSBポートを複数の周辺機器で共有することになる。
そこで「デジ像 DockingStation PUD-DOCM」の出番だ!
プリンストンの「デジ像 DockingStation PUD-DOCM」はコンパクトな筐体が特徴の「ドッキングステーション」である。およそ幅122×奥行き53×高さ19mm(ケーブル除く)という手のひらサイズで、サイズ感はスティックPCやUSB端子を5〜6基設けるUSBハブに近い。
構成は前面にUSB 3.0、HDMI、VGA(D-sub 15ピン)と、側面にLANポートを1系統。大きさはUSBハブ並みだが、まさに「ドッキングステーション」と呼べる仕様なのだ。
USB 3.0を設けるため、実質、元のUSB端子をふさぐことなく、映像出力系の端子とLANポートを追加できるという都合のいいアイテムだ。映像を出力するための端子に乏しいWindows端末や、LANポートを持たないMacBookと組み合わせて使うと、機能を最大限に発揮できるはず。次ページで接続例をチェックしよう。
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