プリンストンのデジギア道 第59回
磁石の力で生活を便利にしよう
iPhoneを置くだけでダッシュボードに固定したり、壁に貼り付けたりできるケースが俺の中で話題
2017年04月25日 11時00分更新
「見た目はシンプル、機能は充実!」なiPhoneケースを試す
iPhoneの購入時に、まず浮上するのが「どんなケースを買うか?」という問題だ。ケースの役割(及び種類)は大きく分けて2つある。本体を保護することと、機能性を拡張することだ。どちらがいい、悪いの話ではなく、iPhoneのデザイン性を活かしたシンプルさと、機能性を両立するのは難しいという話である。しかし、ほとんど装飾性がなく、iPhoneのフォルムを活かした形状にもかかわらず、優れた機能性を持ったケースがあるとすればどうだろう? 興味が惹かれないだろうか。
プリンストンの販売するDIANTRON社製の「MAGCOVER」はまさにそんなケースなのである。上の写真を見て欲しい。一見すると、プラスチック製のなんの変哲もないケースのように見える。ケース一体型のスタンドかと思いきや……。
ケースとスタンドはすぐに着脱できる。このシンプルな形状のどこにそんな機構が隠れているのか? 秘密は背面にある。
磁石で固定、しかし機器に干渉しない!
背面の円形部に強力なネオジウム磁石が仕込まれており、スタンドとケースは磁力で固定されているのだ。ダッシュボードにiPhoneを固定するとなると、これまではケースごと挟み込むグリップ式のスタンドをダッシュボードに取り付けるか、特殊なアタッチメントを備えた専用のケースとスタンドを用いることが一般的だったように思う。
本製品は日常生活ではごく一般的なプラスチックのケースとして利用できるが、車に乗る場合にも、ほぼ「置くだけ」に等しい手間でiPhoneを車載器に変えられるという優れた機能を持つのである。
強力な磁力が発生しているので、iPhone内部への干渉が心配になるかもしれない。これは、「クイック・セキュア・マウンティング・システム」と呼ばれる機能で解決されている。簡単に言えば、ケース側に「磁石にはくっつくが、iPhoneには影響しない防磁加工」が施されており、磁石からの悪影響なく、着脱できるというものだ。
なお、MAGCOVERケース背面の溝と、ディスク側の突起がきっちりと噛み合うように設計されているため、縦方向の振動には強く、少々揺れたくらいで外れることはない。また、簡単には外れず、それほど大きな力は必要ないという絶妙な強度で固定される点もよくできていると感じる。しかし、このケースの面白いところはそれだけではない。
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