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IoT洗面台にニンジャなキッチンスケール 大阪ベンチャー熱い

連載
ASCII STARTUP週末かわら版

編集部でのこぼれ話を中心に、この先のスタートアップ関連の動きをおさらい! 記事にする必要のない余計な情報、ウラ話を中心にゆる~くお届けします。

鈴木:こんにちは、大阪から参加のガチ鈴木です。なんとなんと、座談会に出張先からの参加です。

北島:大阪出張、お疲れ様です。記事にもなっていますが、なかなか今週は大阪が熱いようで、スタートアップ関連の現地からの話題からいきましょう!

鈴木:大阪シードアクセラレータープログラムですね。ベンチャーよりも、大阪イノベーションハブの吉川理事の熱量に驚きました。熱い、思いが熱い!

京都大学発の腰痛解消サービス

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盛田:腰痛なくすやつ(ポケットセラピスト)、うちの奥さんがほしがりそう。

北島:自分もそう思いました。腰痛経験者は、待望ですよあれ。

鈴木:大学で腰痛の研究をしていて、回答のパターンによって、腰痛の種類がわかるアルゴリズムを構築しているという。

北島:なにげに京都大学発なんですよね。アプリあたりから始めて、腰痛解消を狙うのかな?

鈴木:アプリではなくレコメンドですね。腰痛のタイプによって最適な解決方法を提案するという。そもそものコンセプトは腰痛によって仕事に支障が出ている人のため、腰痛解消で生産性を上げるという。

盛田:基本的にデスクワークの週アス編集部がほしがりそうな感じもしますな。大阪全体の雰囲気はどんな感じなんでしょね。福岡とかとはまた違う感じなのかな。

鈴木:地域差で感じることは、場があるかないかと感じてます。人や情報が集まるという面でも。大阪イノベーションハブという集まるところがあるというのが、熱量の高さをつくっている感じはありますね。エコシステムの循環という意味ではこれからまだまだとのことと言っていました。

北島:IoTトイのMoffとかも大阪イノベーションハブ関連だったりしますよね。

鈴木:アイデアソン発ですね。このようなイベントも年に100回とかやっているのだとか。

北島:そういう活発さが熱さにつながっていると。そのほか注目ベンチャーは?

鈴木:気になった企業がウィファブリックです。国内でも年間170万トンの繊維が、トレンドの変化や業者の発注見込み違いで廃棄処分になっているそうで、廃棄処分される線維を取り寄せて、再デザインして、自社サイトで販売しているそうです。

北島:サイト見ると、タオルとかラグが並んでますね。元は処分製品だからコスト的にも安かったりするのかな。アパレルだと中間流通を省くやり方は多いけど、また違った価値の出し方なんですね。

鈴木:当然、中間流通は省いて安くしていますが、元が廃棄処分のものですからね。高品質なものを安く仕入れられるという面が大きいんでしょう。

北島:MacBookAirにサイズ対応した倉敷の高級デニムを使ったクラッチバッグとかあるのね。京都産の手染めとか。

鈴木:日本の職人につなげることで、職人の技を失われないようにという思いもあるそうです。

ニンジャのアトモスフィアを感じるキッチンスケールのLED

北島:大阪市シードアクセラレーションプログラム以外にも、現地ベンチャーまわったかと思いますが、そちらはどうでした? ちなみに関係ないけど、大阪は普通のメシ屋のレベル高い印象があります。

盛田:本当に関係なくていいですね。

鈴木:突然すぎですね。それは仕事をせずに食べに行ってきてもいいよというサインと取ってもいいですよね。

北島:せっかくなので、そっちの情報もあってもいいのかなと。

鈴木:ホテルの近くに、松坂牛のあぶりに、うにとキャビアを巻いた一品を出す店があるようで気になっています。

盛田:大阪といえばかならず立ち寄るのが立ち飲み屋の二却で、本当にあそこ激推しなんですけど。居酒屋ベンチャーとかタコ焼き屋ベンチャーとかあったりしないかな。ありませんね。

北島:福島とかにあったりしないかな……と自分で振ったわけですが、取材の話に戻しますか。

鈴木:まだ食べてないので話が広げられずでした。そうですねー。関西圏のIoT、ハードウェアをつくっているところだったりを紹介してもらって話を訊いてきました。

北島:どんなモノだったんです?

鈴木:すでにうちでもリリースで記事にしていますが、食材の栄養素を測れるスマートキッチンスケール『Hacarus』、京都リサーチパーク内のベンチャーさんなのですが、話を訊いてきました。

北島:Makuakeでプロジェクトあったやつですね。

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盛田:あれどういう仕組みなんですか、データベースにつないでるのですか。

鈴木:あの板自体は重さを測れるものでブルートゥースでつないでスマホアプリで、材料を入力すると重さに応じて、栄養素が表示されるというもので、アプリがキモですね。

北島:見た目もなかなかいいですよね。天然の竹素材にLEDというのは新しいと思いました。ちょっとまな板っぽいけど、あくまでスケール。

盛田:どことなくサイバー感。ニンジャのアトモスフィアを感じる。

鈴木:竹を薄くすることで、透けるという。ニンジャだと隠れられてないよーって。

北島:別のデバイスでも参考にできそうですね。今後のさらなる展開があるんです?

鈴木:アプリのバージョンアップで、ヘルスケア領域を狙っていくとのことですが、まだ販売前の製品なので、ユーザーが付いてからの展開に期待ですね。

北島:元SonyのPlayStationのエンジニア出身企業みたいですね。ちなみに、地場の伝統的な文化産業とのコラボレーションがやはり多いんですかね。

鈴木:そこは関西に限らず、地場産業を守りたいという思いのベンチャーさんは多いですよね。東京でも下町の工場とか。

北島:確かにそうですね。今回、ガチさんが感じた大阪の特徴はどうなんですか?

鈴木:今回は大阪アクセラレータープログラムの採択企業もそうですが、ヘルスケア系が多かったのが特徴に感じましたね。もう1社、IoT系で紹介してもらった、I&Cというインテリアのオーダーメイド会社が3年前から、インテリア業界からメディカル系の洗面台などの“LAP”というブランドで参入したというのですが、電動昇降型の洗面台を介護用にとつくっていて。

北島:洗面台で昇降って、水道の取り回しとか普通のデスクより厄介そうだけど。

鈴木:エンジニアが立って仕事もできるというのが流行りましたが、洗面台は水場ですからね。つくるアイデア、技術は必要。

北島:昇降以外でのIoT部分が気になる。

鈴木:同じ昇降路線でさまざまなラインの製品を出していくとのことでした。IoT部分はたくさん構想があるとのこと。ここの強さは元がオーダーメイド家具をつくっていたので、小ロットの製品を早く生産できるところにあって、アイデアから製品までは早いとのことです。今後、注目していたいですね。

北島:日本だと畳とか床ベースの暮らしの人もいるので、高齢化に向けてできそうなところ多いかも。

盛田:あれは? 電動昇降する棚。ボタン押すと上のほうから降りてくる。ってあるか普通に……。

鈴木:下の段だけ、見えなくする。ふふふ。

盛田:電動中学生ベッド!そ、それだ!青少年のソリューションだ!

北島:そっちの残念IoTがあったか!

母:あら、このボタンなにかしら!? (ういーん)

SaaS市場の吉野家登場は近い

北島:バックオフィスクラウドのセミナー今週開催しましたが、月末にもかかわらず来ていただいたみなさんに感謝。士業の方は忙しいタイミングのはず。

鈴木:豪華すぎな登壇者にも感謝です。話めちゃくちゃおもしろかった。

北島:KUFU宮田さん・BEC高谷さん・スマートキャンプ古橋さんそれぞれ記事にはおそらくできない部分も含めていろいろ話してくれました。バックオフィス関連はちょっとでも掘るとかなりマニアックというか細かいので大変そうです。

盛田:クラウドそのものと同じだけど、日本と北米の差がわかりやすい分野でしたわねー。北米だと投資もバンバン入る派手な分野だけど、日本だとまだ「堅実なベンチャー」という位置づけ。

北島:ただ、まだまだ攻められそうなところなので、第2第3の『SmartHR』的なものががでてほしい。

盛田:そうね~、スマートキャンプ古橋智史代表いわく、SaaS分野で2017年には3000億円市場、ほぼ牛丼とおなじ市場規模になるという観測もあるそうだし。SaaS市場の吉野家誕生は近い。

鈴木:単純に日々の作業の中で不便だなというところに気づけば、新しいサービスが生まれていく。

盛田:当社が導入しているクソややこしい勤怠管理とか経費精算システムの話ですかね……。

北島:交通費の精算あたりですね。あれね。

鈴木:ベンチャーのみなさん、大手への切り込み求む。

盛田:すでに導入されてるシステムを外側からハックするようなサービスほしいですね、合法的に。

北島:現状のベンチャーは、ボトムの部分から攻めてるけど、大手と組んで一気にパイ広いところで広げるみたいなオープンイノベーションでのSaaS企業とかもあるかもね。

盛田:個人的にタイムカードのシステム、あれハックできないかなと思ったことはある。

鈴木:ここ聞きたくて、セミナーで手を挙げたのに先生が指してくれませんでした!

北島:……なにげに余裕なかったんやで。

鈴木:ほ、本音が……。お疲れ様でした。次はわたくしも頑張りますー。

北島:次もなかなか変なテーマ(?)での開催らしいので期待してます。

盛田:変なテーマ……。

鈴木:ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。

盛田:な、なんだこれ……回転するベンチャーとかそういう話ですかね……。

EdTech、シークレット、横浜国立大学

北島:では、そろそろ来週の予定聞きますね。私はEdTech系スタートアップのコードタクトの話聞きます。

鈴木:わたくしはシークレットなイベントに参加。書けません。

盛田:わたしは横浜国立大学の教授に技術系のお話を聞いてきます。いろいろヒントあるかも。

北島:あら母校ですね。なかなか遠いところまでお疲れ様です。実際遠いですよ。

鈴木:山登りご苦労様です。わたくしは雪が降る中、センター試験受けに行きました。

盛田:山か、山なのか。

●今週の一言
盛田:「ガイアの夜明け」KnotとMAINTSでしたね。Knotは2回目の夜明け。
鈴木:『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』にはまってます。
北島:UnlimitedHand開発者向けキット結構売れてます。どんなのができあがるんでしょうか。

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