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すべて見せます! 「iPhone 5」&「iOS 6」総力特集 第34回

徹底レビュー! 「iPhone 5」の実力を探る【カメラ編】

2012年10月16日 10時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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アウトカメラ「iSightカメラ」、インカメラ「FaceTime HDカメラ」のどちらも見た目には変化していないが、中身はちゃんとアップデートされている

 スマートフォンに搭載されたカメラは、コンパクトデジタルカメラの代替品としても、ちょっとしたメモ用としても優秀。また、メインのカメラとして扱っている人もいるだろう。iPhoneシリーズのカメラは優秀な部類に入り、筆者も、「iPhone 4S」からは青カビ現象も解消されたことで、取材写真に使用している。デジタル一眼と比べて、レンズを向けたときに身構えてしまう人が圧倒的に少ないため、自然な表情を取るツールとしても活用しやすい。

 「iPhone 5」に搭載されているカメラのうち、アウトカメラは「iSightカメラ」と名称付けられており、画素数は800万画素。インカメラは「FaceTime HDカメラ」と呼ばれ、120万画素になっている。現在主流のスマートフォンと比較すると、アウトカメラは一般的な画素数となっている。インカメラについては画素数が多めといったところだが、同じイメージセンサーであっても、メーカーのチューニングで大きく出色が変化するため、本稿ではカメラ性能をチェックしていく。

主なスペック
製品名 iPhone 5
メーカー アップル
ディスプレー 4型Retinaディスプレイ、マルチタッチ対応
画面解像度 1136×640ドット、326ppi
サイズ 幅58.6×厚さ7.6×高さ123.8mm
重量 112g
CPU A6
ストレージ容量 16GB/32GB/64GB
OS iOS 6
携帯電話通信方式 CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B、 UMTS/HSPA+/DC-HSDPA、GSM/EDGE、LTE
ネットワーク機能 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n、802.11nは2.4/5GHz対応)、Bluetooth 4.0
位置情報 Assisted GPSおよびGLONASS、デジタルコンパス、Wi-Fi、携帯電話通信
センサー 3軸ジャイロ、加速度センサー、近接センサー、環境光センサー
テザリング
カメラ機能 iSightカメラ:8メガピクセル、FaceTime HDカメラ:1.2メガピクセル(写真)/720p HDビデオ(最大30fps)、オートフォーカス/手ぶれ補正/顔検出/パノラマ/LEDフラッシュ
バッテリー インターネット利用:LTE最大8時間/3G最大8時間/Wi-Fi最大10時間、ビデオ再生:最大10時間、音声再生:最大40時間
通話時間/連続待ち受け時間 最大225時間
連続通話時間 最大8時間(3G)
カラバリ ブラック&スレート、ホワイト&シルバー
発売時期 発売中(2012年9月21日発売)

「iSightカメラ」の基本を確認

 800万画素のiSightカメラは、iPhone 4Sの5枚レンズ構造を引き継ぎ、最前面には「サファイアクリスタル」を採用している。サファイアクリスタルは、光線透過性の維持もあるが、腕時計のサファイアガラス同様に傷対策として採用されたと思われる。カメラのスペックを見てみると、F2.4、ISO50〜3200、焦点距離は35mm換算で33mmといったことがEXIFから分かる。また、フォーカスは約10cm〜∞。なお、ISOについては明るい場所と暗い場所で撮影したデータから確認したもの。

撮影画面。基本的なユーザーインターフェースに変更はナシ。写真の縦横比は4:3を維持している一方、画面が16:9になったことで、ユーザーインターフェースがフローティングではなくなった。なお登場モデルは、すっかりおなじみ感がある相川夏海たん

オプションから選べる機能は定番の「グリッド」「HDR」、そして「パノラマ」が追加された

 「iOS 6」のカメラ機能を見てみると、追加点でいえばパノラマ撮影機能がある。グリッドやHDR、AF/AEロック、タップフォーカス、デジタルズーム、顔認識といった基本機能はそのまま。縦横比が16:9になったことで、操作用ユーザーインターフェイスに写真の端が隠れることがなくなったのもアップデートといってもいいだろう。また、新プロセッサー「Apple A6」によるパフォーマンスアップとメモリーの増加により、カメラの起動速度や連写性能が向上し、顔認識も最大10人になっている。


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