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OpenFlow/SDNの波が来た

100GbpsのSoftware-Defined Networkを実現可能に

ブロケード、OpenFlowやSDN促進のためにNECとタッグ

2012年05月25日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月23日、ブロケードコミュニケーションズシステムズ(以下、ブロケード)は、NECとSDN(Software-Defined Network)およびOpenFlowスイッチング分野での協業を発表した。また、あわせてMLXルーターおよびNetIronでのOpenFlow対応を発表し、100GbpsでのSDN構築が可能になるという。

共同ラボで製品認定や相互接続検証などを展開

NECほか4社で行なわれたOpenFlowのデモ

 SDNはプログラムでのインフラ制御やネットワークサービスの開発を実現する技術で、昨今大きな注目を集めている。Open Networking Foundation(ONF)によって標準化されているOpenFlowなどのプロトコルが経路制御の主要技術として利用されている。

 今回、ネットワークの仮想化、インフラ管理、WANフロー管理、トラフィックエンジニアリングなどをベースにしたSDNを実現すべく、ブロケードはNECとの協業体制を強化。OpenFlowに対応したNECの「プログラマブル・フロー・コントローラ(ProgrammableFlow Controller)」と、ブロケードのOpenFlow対応スイッチを連携させたソリューションを開発する。具体的には共同ラボを開設し、製品認定や相互接続検証、ソリューション検証などを行なう。

 なお、両者によるOpenFlowによる相互接続性テストは2011年に完了済みとなっている。

ネットワーク仮想化はプロトコルを問わない

OpenFlowをサポートする100Gbps対応のBrocade MLXシリーズ

 また、あわせて米ブロケードではSDN戦略のロードマップを披露。その第一弾として同社のルーターであるBrocade MLXシリーズおよびNetIronにおいてOpenFlowのサポートを開始した。プログラマブルハードウェアであるFPGAをベースにしたアーキテクチャーの採用により、OpenFlowのハードウェア処理が実現。100GbE対応のネットワーク機器における、SDNの構築が実現されるという。

 もとよりブロケードのデータセンター向けスイッチでは、仮想化対応や運用管理の軽減を実現すべく、耐障害性の高い「Ethernet Fabric」と呼ばれるTRILLベースのマルチパスネットワークを展開している。今回発表されたSDN戦略では、このEthernet Fabricをベースに、仮想化やサービス、クラウド管理など複数のレイヤーを構成することで実現する。

 まずネットワークの仮想化に関しては、汎用のオーバーレイのプロトコルを用いる。「Technology agnostic」という表現で、VxLAN(VMware)、NVGRE(マイクロソフト)、STT(Nicira)、MPLSなどトンネリングプロトコルの種類を選ばないのが特徴となっている。オーバーレイ化することで、下位のレイヤに影響を与えず仮想マシンのモビリティを確保できる。

 また、サービスレイヤーにおいては、OpenFlowによるL2/3のフォワーディング制御で導入される。1つのインターフェイスで古典的なルーティングとOpenFlowを同時にサポートするのが特徴。また、L4/7は同社のADCで用いられているOpenScriptを基に制御が行なえる。

 今後整備されるクラウド管理のレイヤーにおいては、ブロケード製品を外部から制御可能なRESTfulなAPIが整備されるほか、OpenStack、VMware vCenter/vCloud Director、Microsoft Systems Center、CloudStackを含むクラウド管理フレームワークに対応するプラグインが提供される。これにより、仮想マシンとネットワークを連携させた自動化やオーケストレーションを容易に行なえるようにする。

 今回のブロケードのSDN戦略では、各レイヤをSDNレディに整備することで、既存のネットワークからSDNまでのパスを提供しているのが大きな特徴。両者を混在させるフェーズも想定しており、オープンな規格を全面的に採用しつつ、NECのコントローラーをはじめ他社製品との連携も視野に入れる。

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