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データセンタースイッチの新モデル「Brocade VDX6710/6730」を投入

VDX新モデルでEthernetファブリックを拡充させたブロケード

2011年09月12日 06時00分更新

文● 渡邊利和

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9月9日、ブロケード コミュニケーション システムズ(以下、ブロケード)はデータセンター向けのEthernetスイッチの新製品として「Brocade VDX 6710」および「Brocade VDX 6730」を発表した。いずれも同社が提唱するEthernetファブリックの基盤として利用可能で、仮想化技術を活用した大規模なL2ベースのネットワークを実現し、かつ運用管理負担を大幅に軽減することができるという。

VCS対応スイッチを拡充!新製品の概要

 ブロケードでは、FC SANファブリックで実現されている機能をEthernetネットワークでも可能にする、というコンセプトでBrocade Virtual Cluster Switching(VCS)テクノロジを開発、これを実装するスイッチ製品としてBrocade VDXシリーズを製品化している。今回発表されたVDX6730/6710は、ラインナップを拡充するモデルとなり、選択肢が増えることでさまざまな規模での導入が容易になる。

 

VCSの概要

今回のVDXの拡充

 上位モデルとなるVDX6730は、32ポートのVDX6730-32(1U)と76ポートのVDX6730-76(2U)の2モデルが用意される。VDX6730-32では、1/10Gbps SFP+×24と2/4/8Gbps FC×8ポートが、VDX6730-76では、1/10Gbps SFP+×60と2/4/8Gbps FC×16ポートがそれぞれ実装される。いずれも、EthernetとFCの両方に対応することで、FCoE、iSCSI、NAS等を含めたストレージネットワークとEthernetの統合が実現できる。

 

76ポート搭載のVDX6730-76(2U)

 エントリモデルとなるVDX6710は、1Uサイズで54ポートを集積する。1/10Gbps SFP+×6、1Gbps RJ45×48という構成で、1Gbps主体の小規模ネットワーク向けと位置づけられる。RJ45による銅線接続が可能なので、ポート単価を安価に抑えつつEthernetファブリックの機能を活用したい、という用途に向くだろう。

 

1Uサイズで54ポートを集積したVDX6710

 いずれも10月14日から販売開始予定。価格は販売を行なう同社のチャネルパートナーまたはOEMパートナーに問い合わせ。

 

ファブリックへの取り組み

 まず概要説明を行なった同社の代表取締役社長の青葉 雅和氏は、Ethernetファブリックを導入したユーザーのコメントとして、「いろんなことが楽になった」という反応を紹介した上で、同社が提唱するEthernetファブリックが従来のEthernetとはまったく異なる考え方であることが最近になって認知されてきたと語った。

 

ブロケード コミュニケーションズ システムズ 代表取締役社長の青葉 雅和氏

 その上で、改めて「Ethernetファブリックとは?」という疑問に対する回答として「論理的にフラットなL2ネットワーク」「高スループット&高性能」「高可用性&スケーラビリティ」「自動かつシンプルな管理」「サーバ仮想化との連携」「LAN&SAN統合」といった要素を挙げた上で、結論として「Ethernetファブリック=オペレーションフリー・ネットワーク」だとまとめた。

 

Ethernetファブリックの概要

 最近ではネットワークベンダー各社が同様のコンセプトをそれぞれ掲げ始めているが、同社は先駆者としてのプライドをにじませつつ、今回発表の2製品について「Ethernetファブリックのリーダーシップを確固たるものにする新製品」だと位置づけた。

 

 続いて詳細説明を行なった同社のデータセンターテクノロジー部 部長の小宮 崇博氏は、まずサーバーの仮想化の普及が急速に進んでいることを指摘し、「2009年には物理サーバ1台あたり平均4台の仮想サーバが稼働していたが、現在は40台にも上る」というデータを紹介、これがサービス密度の向上につながり、さらにネットワークに対する高スループットの要求になっていく。こうした状況を踏まえ、同社のEthernetファブリックでは、SANとLANを統合し、データセンターのファブリックとして機能するとしている。

 

ブロケード コミュニケーションズ システムズ データセンターテクノロジー部 部長 小宮 崇博氏

 同時に、VCSファブリックの拡張性が向上し、VCSを構成するスイッチの台数が24台までに増加したことや、4台のスイッチにまたがるvLAGスパニングが実現したこと、VCS間接続が可能になった点などを紹介し、VDXスイッチの新モデルの投入と合わせてより大規模な構成のEthernetファブリックが実現可能になったことを紹介した。

 

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