このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第10回

タッチパネルでも文字入力の速いスマートフォンを探せ!

2011年08月16日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 タッチパネルでの操作が当たり前になったスマートフォンだが、文字入力についてはそのプログラムや画面の大きさによって、そのスピードややりやすさが大きく違うようだ。さらにケータイ風のハード型テンキーを備えた機種も登場し、タッチ入力よりも優れているのか、気になる人も多いだろう。文字入力の速度や、誤入力の頻度、押しやすさなどを、同じ文章を入力してチェックしてみた。

フリック入力が速いが
機種による差も結構ある

 今回用意したのは以下の4機種。

●NTTドコモ「GALAXY S II SC-02C」
●NTTドコモ「P-07C」
●au「iida INFOBAR A01」
●ソフトバンク「AQUOS PHONE 007SH」

 さらに比較用として、iPhone 4を用意した。ちなみに筆者は現在メインで使っているのがiPhone 4であり、iPhone 4と操作性が近い端末が有利になりやすいというのが、前提であることをご承知いただきたい。

今回テストしたのはこの4機種

 今回のテストでは、最初に初期設定時のまま使い、文字入力を行なった。3回以上の入力による最速のデータを掲載している。文章は以下のとおり。

「お世話になっております。アスキー・メディアワークスの佐藤です。鈴木さんからTELありました。ご対応よろしくお願いいたします。」

 「アスキー~」「鈴木さん~」「ご対応~」でそれぞれ改行する。ただし予測変換は使わず、すべてのかなを実際に入力している。また初期設定のままでは入力しづらい英語や中点は、そのときだけ別のキーボード(テンキー→QWERTYキー)に移行している場合もある。

 その次に“ひと工夫”したテストとして、初期状態と異なる入力方法を各機種1つ試してみた。またタッチパネルの入力方法も含めて、ボタンサイズを定規で計測した。完全に正確とはいえないが、ボタンサイズの目安になるだろう。

普段から慣れたiPhone 4がやはりトップ
その次が意外にも画面の小さな「007SH」

 さて、その結果が以下の表だ。

  GALAXY S II P-07C INFOBAR A01 AQUOS PHONE 007SH iPhone 4
画面サイズ 4.3型 4.3型 3.7型 3.4型 3.5型
入力スタイル フルタッチ フルタッチ フルタッチ ハードテンキー+タッチ フルタッチ
初期状態での日本語入力プログラム Samsung日本語キーボード フィットキー iWnn IME-SH edition iWnn IME-SH edition 日本語テンキー
初期状態での入力方式 QWERTY テンキー(フリック) テンキー(フリック) ハード型テンキー テンキー(フリック)
初期状態での入力時間 1分44秒53 1分50秒1 1分22秒96 2分11秒97 1分0秒48
キーサイズ(横×縦) 5×8mm 11×10mm 9×8mm 11×6mm 10×9mm
もう1種類テストした入力方式 テンキー
(フリック)
初期状態から若干のカスタマイズ 手書き入力 テンキー
(フリック)
ATOK Pad
(フリック)
初期状態での入力時間 1分23秒67 1分31秒18 2分16秒22 1分14秒65 1分12秒25
キーサイズ(横×縦) 10×8mm 10×6mm 41×22mm
(入力範囲)
9×7mm 10×9mm

 まず1番速かった機種は、iPhone 4のテンキー(フリック)入力。普段使っている端末だけにある意味当たり前の結果とも言えそうだ。あと少しで1分を切りそうだ。“ひと工夫”としてATOK Pad上で入力した場合も速い。

ディスプレー部を回転することで、フルタッチ型端末としても使える007SH

 2番目に速かったのは、007SHでのタッチ操作によるもの。007SHは従来型ケータイ的なテンキー入力と、画面を反転させて、フルタッチ型端末としての使い方の2パターンが可能だが、より高速だったのは後者の方。ハードキーよりもおよそ1分も速い。その理由はあとで紹介するが、ハードキーはキーの押す回数が多い分、フリック入力に慣れていれば、時間そのものは長くなる。ただし実際の場面では予測変換が使えるので、そのぶん時間を短縮できる可能性が高い。

 また注目したいのがQWERTY入力とフリック入力の比較となったGALAXY S II。今回は片手で入力しているので、QWERTYが本領発揮とはいかなかったのか、およそ20秒の差。ここまで差が開くと、普段PCでQWERTYに慣れている、という人もフリック入力をマスターしたほうが、入力速度は上がりそうだ。

 それではさらに押しやすさや誤入力などの印象を、各機種別に述べていこう。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン