新世代iPadやAndroidなど、タブレット端末が続々登場しているが、ノートパソコン代わりに使う場合は文字入力が問題となる。本格的にテキストを入力するなら、Bluetooth接続のワイヤレスキーボードを組み合わせて使うという手がある。今回はさまざまなキーボードとタブレットの組み合わせを試してみた。
3台のタブレット&6台のキーボードを用意
今回テストに使ったのは、タブレットは最新の第3世代iPadとiPad 2、AndroidタブレットからはNTTドコモ「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」「GALAXY Tab 7.0 Plus SC-02D」。このうちiPad 2はキーボードの装着テストのみで、ほかの3台はキーボードの接続や文字入力テストも行なっている。
キーボードは6台用意した。バッファローからはロングセラーモデルでスタンダードな形状の「BSKBB06」、サンワサプライから折りたたみ式の「SKB-BT15BK」、エレコムからは巻くこともできるシリコン製の「TK-FBS035」、ロジクールからは3製品、キーボードケースがスタンドになる「Tablet Keyboard For iPad」(型番:TK600)、iPadを立てかけられる「Keyboard Case For iPad 2」(型番:TK700)、大型キーボードを変形させて使うことができる「トランスフォーム キーボード」(型番:TK900)だ。キーの大きさから形までまったく違う。
これら3台のタブレットと6台のキーボードを使って、文字入力のテストを行い、その入力速度、押しやすさ、誤入力の頻度などをチェックしてみた。
なおタブレットの3台の入力時間については、横画面時で入力してテストしている。キー数は1画面に表示されている数で、実際はキーボードの切り替えが可能なので入力できるキーはこれよりも多い。またキーピッチは定規で計っただけなので厳密に正確というわけではない。
6台のキーボードではロジクールのTablet Keyboard For iPadとトランスフォーム キーボードがキーピッチが広く、いかにも押しやすそうだ。
今回のテストでは以下の文章を入力した。
「お世話になっております。Tabletマニアの小林です。昨日は10機種もありがとうございました。明日着で返却しましたので、受け取りよろしくお願いいたします。」
3回入力してもっとも速い速度を掲載した。予測変換は使わず、すべての文字を入力する。入力画面はiPadはメール、AndroidタブレットはGmailの新規作成画面。6台のキーボードについてはiPadに接続してテストをしている。
BSKBB06 |
SKB- BT15BK |
TK- FBS035 |
Tablet Keyboard For iPad (TK600) |
Keyboard Case For iPad 2 (TK700) |
トランスフォーム キーボード(TK900) | |
---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | バッファロー | サンワサプライ | エレコム | ロジクール | ロジクール | ロジクール |
キー数 | 83 | 83 | 88 | 65 | 79 | 65 |
キーピッチ | 17mm | 17mm | 13mm | 19mm | 17mm | 19mm |
キーストローク | 2.3mm | 非公開 | 2mm | 2mm | 2mm | 1.5mm |
キー種類 | パンタグラフ | パンタグラフ | シリコンキーパッド | パンタグラフ | パンタグラフ | パンタグラフ |
対応端末 |
Android /iOS /Windows /Mac |
Android /iOS /Windows |
Android /iOS /Mac |
iPad /iPad 2 |
iPad 2 | iPad 2 |
電力供給 | 単四電池2本 | 専用USBケーブル | 単四電池2本 | 単四電池4本 | 専用USBケーブル | 専用USBケーブル |
主な特徴 | 7ヵ月の長寿命 | 折りたたみ型 | 非常に柔らかい | ケースがスタンド化 | アルミボディー | 収納型キーボード |
入力時間 | 1分7秒 | 1分11秒 | 1分40秒 | 49秒 | 50秒 | 46秒 |
第3世代iPad | GALAXY Tab 10.1 LTE | GALAXY Tab 7.0 Plus | |
---|---|---|---|
キー数 | 38 | 42 | 43 |
キーピッチ | 18mm | 19mm | 13mm |
入力時間 | 1分4秒 | 1分22秒 | 1分8秒 |
まずタブレットのソフトキーボードとBluetoothキーボードの入力速度を比較すると、必ずしもハードキーだから速いとは限らないことがわかる。ただし、ハードキーの利点は速度だけではない。後述するようにタブレットのソフトキーボードでは、タッチタイプをするのは難しい。
なお、タブレットでは縦持ちでの両手の親指による入力と、端末を机に横向きに置き、キーボードを打つように入力する方法の2通りを試したが、後者のほうがあらゆる面で入力速度は上だった。
次に6台のキーボードをチェックすると、ロジクールの3台が大差での勝利となった。これは後述するが、やはりキーボードの打ちやすさやキー配置の自然さが挙げられる。ただし入力速度以外の要素も見ていくと他の3台も総合的には悪くない印象を持った。
次ページでは各製品を細かく見ていこう。
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