デルが発売するOptiPlex 990は、ビジネス向けデスクトップPCのハイエンドマシンに位置する製品である。最新製品では筐体の作りはほぼ前モデルを踏襲するものの、プラットフォームにSandyBridgeを採用したほか、最新のvProに対応し、手軽にリモートKVMを実現できるなど、内部を刷新している。
本製品はBTOに対応している。筐体は体積の大きい順にミニタワー、デスクトップ、スモールフォームファクタ、ウルトラスモールフォームファクタの4サイズがあり、設置スペースに合わせて選択できる。
CPUの選択肢は下記の通り。なお、Core i5-2400、Core i5-2500、Core i7-2600はCPUの構造や値段は全く同じだが、vPro対応かどうかで選択するメニューが異なるので注意したい。
- Core i3-2100(3.10GHz) 2コア
- Core i3-2120(3.30GHz) 2コア
- Core i5-2400(3.10GHz) 4コア
- Core i5-2400(3.10GHz) 4コア vPro対応
- Core i5-2500(3.30GHz) 4コア
- Core i5-2500(3.30GHz) 4コア vPro対応
- Core i7-2600(3.40GHz) 4コア(仮想8コア)
- Core i7-2600(3.40GHz) 4コア(仮想8コア) vPro対応
そのほか、メモリーは2GB/4GB/8GB/16GBから選択できるほか、HDDのRAID構成や増設、グラフィックスカードやワイヤレスLANカードなどといった拡張カードの追加にも対応している。OSはWindows 7 Professionalと同Ultimateの32bit版/64bit版に加え、日本語版/英語版を選択可能だ。Windows Vistaも用意している。
基本スペックは、ミニタワーの場合、CPUにCore i3-2100(3.10GHz)、2GBのDDR3メモリー、250GBのHDD(7200rpm)、DVD-ROMドライブなど。OSはWindows 7 Professional 32bit版をプリインストールする。3年間翌営業日対応オンサイト保守サービスが付属し、直販価格は7万2980円(執筆時点、以下同)。
ウルトラスモールフォームファクタの基本スペックは、上記ミニタワー型と同じで、直販価格は7万4980円となる。ただし、ウルトラスモールフォームファクタでは、HDDのRAID構成のほか、セカンダリHDDや拡張カードの追加は非対応である。またメモリー増設は8GBまで、CPUもCore i5以上は型番の末尾に「S」がつく低電圧版となるため、下記一覧のように動作周波数は低くなる。
- Core i5-2400S(2.50GHz) 4コア
- Core i5-2400S(2.50GHz) 4コア vPro対応
- Core i5-2500S(2.70GHz) 4コア
- Core i5-2500S(2.70GHz) 4コア vPro対応
- Core i7-2600S(2.80GHz) 4コア(仮想8コア)
- Core i7-2600S(2.80GHz) 4コア(仮想8コア) vPro対応
今回は評価機としてウルトラスモールフォームファクタのOptiPlex 990を用意した。スペックはCPUにCore i7-2600S(2.8GHz)、4GBのDDR3メモリー、250GBのHDDなど。OSはWindows 7 Professionalの32bit版を搭載する。直販価格は11万4670円の構成である。
この連載の記事
-
第39回
デジタル
堅牢性に自信あり! 「HP EliteBook 2560p」 -
第38回
ビジネス
タブレットでもCore i5搭載、「Eee Slate B121」の実力は? -
第37回
デジタル
高質感・高拡張性のプロ仕様、「HP ProBook 6560b」 -
第36回
ビジネス
パナソニックの「TOUGHBOOK CF-31」を試す -
第35回
デジタル
顔認証と省電力「HP 8200 Elite All-in-One」の実力検証 -
第34回
デジタル
薄さ10mm、HPの持ち運べる液晶「L2201x」を試す -
第32回
ビジネス
ピークシフト対応機の本当のところ -
第31回
デジタル
ついに第2世代Core i搭載した「ThinkCentre M91p」 -
第30回
ビジネス
富士通、次世代Atom搭載の全部入りスレートPC「STYLISTIC」 -
第29回
デジタル
マウスコンピューターの「MPro-iS210B」を試す - この連載の一覧へ