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いま旬のビジネスPC 第33回

最新vProで手軽なリモート管理を実現!

デルの「OptiPlex 990」を試す

2011年06月21日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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AMTをWindows上で手軽に有効化&設定できる

 今回用意したOptiPlex 990では、ビジネス向けのQ67チップセットと、vPro対応のCPUを搭載しているのがポイント。この2つを組み合わせることで、PCをBIOSレベルから手軽にリモート操作できるようになる。

 具体的には、OptiPlex 990は最新vProテクノロジーのひとつである「AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー )」のバージョン7に対応している。AMTとはPC管理の簡易化を目的とした機能で、ハードやソフトウェアの資産管理やリモート操作を可能にするというものである。

 そしてAMTのバージョン7では、Windows上からAMTの有効無効や各種設定を行える機能が追加された。従来はBIOSから設定を行う必要があり、設定も複雑だったため手間がかかっているのだが、Windows上で設定ソフトを実行するだけでよくなり、手間が大幅に軽減されている。

 そのほか、高解像度(1920×1080ドット)でのリモートKVMもサポートする。MEBx(マネジメント・エンジン BIOS 拡張)のロールバックも可能になった。MEBxとはAMT機能を管理するBIOSのこと。購入時期の異なるPCがある場合、MEBxのバージョンをそろえることで新旧の差異がなくなるため、効率的な管理が可能になる。

 ここからは実際に、Windows上でAMTを有効にして、同じLAN上のPCからOptiPlex 990をリモート操作してみたい。なお今回は、Intelが開発者向けに提供しているツールのみ使用する。

OptiPlex 990のAMT機能を有効にする

まず、Intel AMT Configuration Utilityをダウンロードする

保存した「ACU_Wizard.zip」を展開し、管理者権限で「ACUWizard.exe」を実行する

画面が表示されるので上部の「Configure/Unconfigure this System」ボタンをクリックする。なお下部のボタンは、複数システムでAMTを展開するための設定ファイル作成を行うときに選ぶ

いちばん上の「Configure via Windows」を選択し、「Next」ボタンをクリックする。なお、設定項目の意味は上から順に「Configure via Windows(Windows上で設定)」、「Configure via a USB key(USBメモリーを使って設定)」、「Unconfigure(AMTの無効化)」となっている

「Password」と「Confirm Password」に、MEBxのパスワードを入力したらNextをクリックする。パスワードはアルファベットの大文字と小文字、数字、記号のすべてを使う必要がある。なお、画面右下にある「Edit Configuration」ボタンをクリックすると、AMTの設定を変更できる

ここでは、XMLファイルの暗号化をするかどうかの設定を行う。今回は利用しないのでチェックを外し、「Configure」ボタンをクリック

「Configuration Complete(設定完了)」の画面が表示されたら終了。「Finish」ボタンをクリックして画面を閉じる

 OptiPlex 990(ホスト側)の設定はこれだけで終了となる。次ページでは、アクセスするPC(クライアント側)の設定を行う。

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