日本ヒューレット・パッカードの法人向け一体型PC「HP 8200 Elite All-in-One」が発売された。法人向けのデスクトップPCは他社も含めセパレートタイプのモデルが主流を占める。その中で、ウェブカメラやスピーカーなどのサブパーツを内蔵したオールインワンの一体型PCを法人向けとするのはめずらしい。
一方、量販店で扱われる個人向けデスクトップPCのほとんどは液晶ディスプレーと本体を一体化したタイプとなっている。このトレンドを法人向けにも取り入れたと見ることもできる。今回は一体型PCのメリットをどのような形で法人向けに応用しているのかレビューしてみたい。
Core i5クラスへのカスタマイズは検討したい
まずはHP 8200 Elite All-in-Oneの基本構成から見ていこう。本モデルはウェブで注文できるBTOモデルの最低価格が7万8750円からとなっている。
最低価格モデルでは、Celeron G530、2GBメモリー、250GBのハードディスクといった、まさに最小限の構成。とはいえ、Sandy Bridge世代のチップセットやCPUを採用しているので基礎体力は高めだ。例えば標準モデルのCeleron G530は2コア/2スレッドの処理が可能、メモリ規格はDDR3となっている。CPUは注文時のカスタマイズで、Core i5/i7に変更可能。メモリーは最大8GBまで増設できる。
今回はCPUに2.7GHzのCore i5と2GBメモリー、Windows 7 Professional 32bitにカスタマイズした構成で試用した。上記の構成時の価格は10万2900円となり、比較的お買い得感が高いモデルだ。
ビジネスマシンとしては十分な基本性能
Windows エクスペリエンスインデックスのスコアは4.7。少々物足りなさを感じるかもしれないが、これはCore i5の内蔵グラフィックス機能を使っているためだ。メモリやHDDの転送速度は5以上、CPUに関しては7.3をマークしているため、仕事で利用するPCとしては申し分のないパフォーマンスを発揮する。
画面いっぱいにエクセルを表示させての作業でも、スクロールがもたつく感じはなかった。オフィスアプリケーションでの作業はとても快適に行えるはずだ。

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