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物欲AVコモノ道 第53回

防水仕様で魅力を増した「ウォークマン W」

2010年05月17日 12時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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待望のフォルダ間移動の機能を追加

装着イメージ。ケーブルは首の後ろに回す

装着イメージ。ケーブルは首の後ろに回す

 ウォークマン Wは液晶ディスプレーを搭載していない。搭載していたとしても本体を耳に装着するという仕様上、目で確認することはできない。さらに言えば、操作ボタンも耳に装着された本体にあるため、これを手探りで操作しなければならず、普通に考えれば選曲などの操作がやりにくいのではないかと思われる。

 しかしこの弱点を補うために、従来のウォークマン Wに搭載され、新モデルでも継承されているのが「Zappin」と呼ばれる機能だ。これは曲のサビ部分だけを連続して4秒、あるいは15秒ずつ聴くことによって、目的の曲を探すという機能である。

磁石でくっついた本体を“割る”ことで電源がオンになる。再びくっつければ電源オフ

磁石でくっついた本体を“割る”ことで電源がオンになる。再びくっつければ電源オフ

同梱のカバーは、本体を持ち運ぶ際に誤って電源が入らないように本体を固定するもの

同梱のカバーは、本体を持ち運ぶ際に誤って電源が入らないように本体を固定するもの

 Zappinを有効にしたとき、あるいは各種操作を行なったときには女性の声で「Zappin In」や「Zappin Out」、「Next Folder」、「Previous Folder」と音声が流れるので、今どういった操作を行なったのかが確認できる。

 目を使って探せないのであれば、耳を使おうというわけだ。当然目視よりも目的の曲に辿り着くには時間が掛かるが、Zappin中でも曲送り・戻しは可能で、「違う」と判断できれば素早く曲を移動できるため意外と使い勝手はよい。

 ちなみにサビ部分の検出には、ソニーのジュークボックスソフトである「x-アプリ」の12音解析機能を利用する必要がある。12音解析したデータがない楽曲では、45秒付近から一定時間再生される仕様だ。

付属のスタンドはUSB端子を装備し、PCとの接続が可能。充電も行なえる

付属のスタンドはUSB端子を装備し、PCとの接続が可能。充電も行なえる

 さらにNWD-W253では、新たにフォルダ移動機能がサポートされた。NWD-W253ではUSBマスストレージクラスでPCに接続し、エクスプローラなどからドラッグ&ドロップで楽曲を転送する(ちなみにiTunesからのドラッグ&ドロップも可能)。

 このとき転送した楽曲をフォルダを使って分類しておけば、レバーを左右いずれかに長押しすることによりフォルダを移動できる。前モデルにはこの機能がなく、不満の種となっていただけに大きな改良点と言えるだろう。

本体底面の操作部

本体底面の操作部。左側にジョグレバー、ボリューム調整ボタンがあり、右側にはシャッフル用のボタンを配置する

 操作用のボタンは、右耳側のユニットに再生と一時停止、曲送り/戻しのためのシーソー式のジョグレバーと音量調整用のボタンがあり、左耳側にシャッフルのオン/オフボタンがある。また、従来モデルでは再生・一時停止・曲送り/戻しのためにジョグダイヤルが装備されていたが、防水仕様への変更に伴ってジョグレバーに変わっている。

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