ソニーから、ユニークな形のウォークマン「NWD-W202」が登場する。
上の写真を見ていただくと分かると思うが、なんともラブリーなハート形である。彼女や奥さんなどにプレゼントすると喜ばれそう。この形は収納、もしくは充電するときの形で、音楽を聴くときは中央の本体部分が2つに分かれ、それぞれを左右の耳に装着する。
見ないで操作する「ZAPPIN」
操作は右耳側の本体にあるジョグダイヤルとボタンで行なう。ディスプレーもなく、装着時はボタン類も視認できないので、操作は指の感覚のみで行なうことになるが、そのために新しく採用された操作体系が「ZAPPIN」(ザッピン)だ。
通常操作はジョグダイヤルを押しこむと曲再生になり、ダイヤルを回すことで曲の送り/戻しとなる。この再生状態でさらにダイヤルを押しこむとZAPPINモードとなる。
ZAPPINモードは、サビなど曲の盛り上がっている個所を15秒だけ抜き出して連続再生する「ロング」と、同じく4秒だけ抜き出して連続再生する「ショート」の2種類がある(ロング、ショートの切り替えはジョグダイヤル長押し)。聞きたい曲が再生されたら、ダイヤルを押しこむことで通常再生モードに移行する。つまり、ザッピングの感覚で曲を選局できるのだ。
ZAPPINモードの曲の抜き出しは、音楽管理ソフト「SonicStage V」の「12音解析」の結果を元に行なわれる。12音解析がされていない曲に関しては、曲冒頭から45秒後の部分からの再生となる。
SonicStageを使わなくても
曲の転送ができる
NWD-W202はSonicStage Vのほか、エクスプローラーからのドラッグ&ドロップによる曲の転送に対応するのも特徴だ。対応形式はMP3/WMA/ATRAC/リニアPCM/AACとなる。なお、SonicStage Vからの転送も含め、著作権保護のかかった曲の再生はできない。
本体のメモリー容量は2GBで、想定実売価格は1万円前後。発売は6月13日。見た目のインパクトが大きいが、SonicStage Vを使わなくても曲の転送ができるというのは、ウォークマンとして画期的な機種だ。