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週刊 PC&周辺機器レビュー 第24回

マルチタッチに対応した新タブレット「Bamboo Fun」

2009年09月24日 15時00分更新

文● 飯塚めり、小西利明/ASCII.jp編集部

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歴代Bambooユーザーが触ってみた
新Bambooはここがイイ!

 早速新しいBamboo Funを使わせていただきました。これまでも自分はマウス代わりにペンタブレットを使っておりまして、初代「Bamboo」に「Bamboo Fun」も愛用してきました。

 さてこの新Bamboo、マウス代わりとしての使い心地はとても快適です。反応が従来機種よりも細やかで、操作のイライラ感がより少なくなりました。ペンも筆記用具に近い形状になり、持ちやすいため違和感が少ない、ペンタブレットをマウス代わりにする最大のメリットである「直感的」な操作感が一層向上したと思います。肩こりも起きにくそうです。

 「タッチジェスチャー」では、これまでペンで行なっていた操作を手でできるようになったので、違和感なくすぐに覚えることができました。これもまさに「直感的」。

 本体サイズが大きい場合、反応の感度も良くなったこともあると思うのですが、手や腕が本体にあたることによる誤動作が多いのが気になりました(編注:ペンより先に手が当たると、タッチと判定される場合があるため)。私の場合、これまではタブレット本体の上にノートを置いて、ものを書いたりしていたのですが、設置場所は以前と変えた方がいいかな、と思いました。

 マウス代わりだけでなく、イラスト作成にもやはりペンタブレットを使います。新Bambooは以前よりもグッと、画材のような使い心地です。昔の「マウスが棒状になった」程度だった頃のペンタブレットと比べると歴然ですが、筆圧をきめ細やかに感知してくれるので、線の強弱がしっかりと付けられます。

 私は線にこだわるクチですので、これまではイラストの主線引きをコンシューマー向けタブレットでやろうとは思えませんでしたが(ゆえに、主線は手描きのものをスキャンで取り込んでいました)、これならなかなか味のある、描き手のクセを反映できる線が引ける。画材としてイケると思います。

 もちろん色塗り、範囲選択も感度の向上により楽々です。より自然な使い心地になり、「イラストはすべてペンタブレットで作業してもいいかもなぁ」という気にさせられました。

Bamboo Funによる作例

Bamboo Funによる作例

 ファンクションキーの位置変更は、本体上部についているよりも、手の移動が少なく快適です。ペイントソフトを使うときは、とかく「Shift」「Alt」やショートカットキーを同時に使うことが多いので、作業効率のアップにつながるのではないかと。

 本体デザインですが、私の試用したホワイトはポップでおしゃれで、これまでとっつきにくかった人でも気に入るのではないでしょうか。おしゃれな知育玩具を思わせるデザインです。とはいえ、個人的には黒のデザインもクールで好みなので、黒のミディアムサイズ以上の発売を激しく希望します! (飯塚めり)

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