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週刊 PC&周辺機器レビュー 第24回

マルチタッチに対応した新タブレット「Bamboo Fun」

2009年09月24日 15時00分更新

文● 飯塚めり、小西利明/ASCII.jp編集部

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指でのタッチに初対応!
マルチタッチも可能

シリーズ初の指によるタッチに対応

シリーズ初の指によるタッチに対応。2本指でのマルチタッチも可能で、スクロールや拡大/縮小などに使える

 冒頭で触れたように、新Bambooシリーズ最大の特徴は、Bambooシリーズでは初めて、指によるタッチ操作に対応した点にある。しかも、2本指によるマルチタッチ操作も可能となっている。ペンと指との切り替えは特に意識する必要はなく、指で触れれば指で、ペンをかざせばペンで操作できる。基本的にはペン優先なので、ペンが読み取り範囲にある場合は、指での操作は効かなくなる。

 Windows VistaやWindows 7は、OS自体がタブレットPCの機能に対応している。そのため新BambooをこれらOS搭載のパソコンに接続すれば、そのパソコンはタブレットPCとなり、OSが持つタブレットの機能(フリックやタブレットによる文字入力機能)も使えるようになる。OS自体のサポートはないが、Windows XPでもマルチタッチは使える。Mac OS Xにも対応する(10.4以降)。

OSからはパソコンがタブレットPCと認識される

Bambooを接続してドライバーソフトをインストールすると、OSからはパソコンがタブレットPCと認識される(赤枠部)

Bambooの設定画面。「ペン」のタブ

Bambooの設定画面。「ペン」のタブでは、ペンや消しゴムの感触、サイドボタンの機能割り当てなどを変更できる

サイドボタンの機能割り当ての例

サイドボタンの機能割り当ての例。マウスボタンやスクロールのほか、任意のキーやメニューを設定することもできる

左右位置とファンクションキー設定

左右位置とファンクションキー設定。タッチ機能はボタンや設定でオンオフできる

タッチ機能の設定

タッチ機能の設定。2本指を使った左右クリックが可能

 なお、マルチタッチの機能はBamboo側のソフトウェアで実現しているため、Windows 7で新Bambooを使う場合は、OS側のマルチタッチの機能は使えなくなるそうだ。大抵の機能はBamboo側で持っているので問題ない、ということだろう。例えば、Windows 7ではマルチタッチによる左右クリック操作(1本目の指の右をタップすると右クリック、左をタップすると左クリックになる)が導入されているが、Bambooも同じ操作を用意している。

 後述するように、読み取り感度が向上したこともあって、指での操作も意外と使いやすい。少なくとも、ノートパソコンの小さなタッチパッドでのマルチタッチ操作よりは、はるかに実用的だ。Windowsではアプリケーション側が、iPhoneのようにタッチ操作に適した作りをしていない(例えばInternet ExplorerやFireFoxは、拡大縮小がiPhoneほど滑らかにできない)。しかし、Windows 7に合わせて登場するパソコンでは、タッチスクリーン入力やマルチタッチを備えた製品が多数登場してくるので、今後はアプリケーション側の対応も期待できるだろう。Bambooのタッチ機能も真価を発揮するに違いない。

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