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週刊 PC&周辺機器レビュー 第24回

マルチタッチに対応した新タブレット「Bamboo Fun」

2009年09月24日 15時00分更新

文● 飯塚めり、小西利明/ASCII.jp編集部

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筆圧の感度はIntuos 3並み!

 新Bambooでは、タブレットとしての読み取り性能も向上した。従来のBambooシリーズでは、筆圧感知レベルが512段階で、細かい筆遣いまで描写するのは難しかった。新Bambooではこれが1024段階に向上した。これはかつてのプロユース向け製品「Intous 3」と同レベルの読み取り性能である。

 またワイド解像度のディスプレーが普及した現状を踏まえて、新Bambooのセンサー読み取り面は、アスペクト比16:10のワイドサイズになった。ワイド画面での操作時にも、違和感は感じない。今回評価したBamboo FunのMediumサイズでは、本体サイズは幅336.8×奥行き223mm。読み取り可能範囲は幅216.48×奥行き137mmとなっている。

懇切丁寧なチュートリアルも付属

懇切丁寧なチュートリアルも付属。動画と実際に操作できるデモを組み合わせて、ペンやタッチでの使い方を分かりやすく解説する

 製品ラインナップは以下の4シリーズ5機種。「Bamboo Touch」は最も小型で、タッチ操作のみ。またBamboo Funのみ、2色のカラーバリエーションが用意されている。対応OSは全製品、Windows 7/Vista/XP(64bit版含む)とMac OS X 10.4以降。

Bamboo Touch(ブラック:CTT-460/K0)
サイズ:幅208.4×奥行き137.6×高さ7.5mm|読み取り可能範囲:125.5×85mm|質量:約210g|ペンなし|ワコムストア価格:6980円
Bamboo Pen&Touch(ブラック:CTH-460/K0)
サイズ:幅248.2×奥行き176.1×高さ8.5mm|読み取り可能範囲:147.2×92mm|質量:約360g|ワコムストア価格:9980円
Bamboo Fun Small(シルバー:CTH-461/S0、ホワイト:同/W0)
サイズ:幅248.2×奥行き176.1×高さ8.5mm|読み取り可能範囲:147.2×92mm|質量:約420g|ワコムストア価格:1万2980円
Adobe Photoshop Elements 7(Windows)/Elements 6(Macintosh用)、Corel Painter Essentials 4、LoiLoScope plus for Wacomなどが付属
Bamboo Fun Medium(シルバー:CTH-661/S0、ホワイト:同/W0)
サイズ:幅336.8×奥行き223×高さ8.5mm|読み取り可能範囲:216.48×137mm|質量:約740g|ワコムストア価格:1万9980円
付属アプリケーションはBamboo Fun Smallと同等
Bamboo Art Master(シルバー:CTH-661/S2)
本体仕様はBamboo Fun Mediumと同等|ワコムストア価格:2万980円
非売品のガイドブックが付属し、オンライン素材集も用意したモデル。付属アプリケーションはBamboo Fun Smallと同等

お詫びと訂正:掲載当初、Bamboo Fun Small/Meduim/Art Masterの価格を誤って記載しておりました。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2009年9月25日)


 このように、あらゆる面で従来製品より向上したうえ、デザインの変更とタッチ操作対応により、使いやすさも増している。価格も安く、アプリケーションが付属するBamboo FunやArt Masterに至っては、付属アプリケーションの単体価格を考えると、タブレット自体はほとんどタダ同然と言ってもいい。

 タッチ操作がより使いやすくなったWindows 7に合わせてタブレットを導入してみるのもいいし、小さいお子さんやマウスに慣れない年配の方がいる家庭にもお勧めだ。続く次ページでは、実際にBambooシリーズをイラスト描きに常用しているユーザーから見た、新Bambooの使い心地をレポートする。

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