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5年ぶりに登場のプロ向けペンタブレット Intuos4

2009年03月26日 10時00分更新

文● 水玉螢之丞(文とイラスト)、小西利明/トレンド編集部

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 プロ/アマチュア問わず、デザイナーやイラストレーター、漫画家など、パソコンでの作画/作図を行なう人に広く使われているワコムのペンタブレット。その最上位モデルである「Intuos」シリーズに、実に5年ぶりの新製品「Intuos4」が登場した。発売は4月3日の予定。

Intuos4とパッケージ

Intuos4とパッケージ。本体色に合わせて、パッケージも渋い黒で統一されている

 より繊細な表現を可能にする性能面の向上と、より使いやすいユーザーインターフェース(UI)を目指したデザインの変更など、従来機種から大きく変わったIntuos4の特徴を解説するとともに、イラストレーターの水玉螢之丞氏による、現役Intuosユーザーによる試用レポートをお届けしよう。


繊細な筆遣いを再現する筆圧2048レベル

 Intuos4の開発に当たり、ワコムは世界中のIntuosユーザーから従来機種への不満や希望を聴取。そうしたユーザーの声に対する回答が、Intuos4には詰まっている。

 新製品第一の特徴は、表現力の向上につながる性能面での改良にある。まず、ペンに加えた力加減を繊細に読み取るため、筆圧感知レベルを従来機種の倍の最大2048レベルに引き上げた。ペン荷重を感知するセンサーも新開発され、わずか1gの荷重を感知できるようになっている。

筆圧検知の改良点の説明

筆圧検知の改良点の説明。単に検知レベルを細かくしただけでなく、検知のカウントにも強弱を付けて、検知速度を早めている

 感知性能の向上により、筆の力を少しずつ抜いていくような微妙な加減も、作画の上で反映できるようになった。繊細なタッチのイラストや絵画作成に、特に効果が期待できそうだ。そのほかにも、付属ペン用ICチップの省電力化により、信号ロスの低減と周辺ノイズの悪影響の抑止を実現。動作安定性も向上しているという。

 なお、Windowsの場合はアプリケーション側が2048レベルの筆圧感知に対応している必要がある(Mac OS XはOS側で対応)。PhotoshopやPainter、ComicStudioといった主要なアプリケーションは、すでに対応されているとのことだ。ちなみに、Windows Vista搭載パソコンでIntuos4を使うと、OS側が自動でそのパソコンをタブレットPCとして認識。タブレットPC用の機能(関連記事)を使えるようになる。

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