(株)ワコムは13日、コンシューマー向けペンタブレットブランド“Bamboo”(バンブー)の第2弾製品3機種の発表会を、東京・汐留のコンラッド東京で開催した。発表会ではデジタル加工やイラストなどが簡単に描けるという『Bamboo Fun』(バンブー ファン)と、ガイドブックとペイントソフトを同梱した『Bamboo Art Master』(バンブー アート マスター)など3製品を今月14日に発売すると発表した。
発表会では、代表取締役社長の山田正彦氏が新しい事業ビジョンとブランドコンセプトを発表した。山田氏は、「弊社は今年から25年目に入り、新しいステージに入ると考えている。ペンの会社として25年間生きてきたが、過去の発想にとらわれず、新しい発想を持って人と技術をもっと近づけて、人に優しく自然なユーザーインターフェースをひとりひとりに提供したい」と意気込みを述べた。
山田氏は、同社がありたいと思う姿・姿勢を“Open UP Sense more”(オープン アップ センス モア)という言葉で表現した。「時代が変わって技術や事業が変化していっても、常にひとりひとりが新しい発想と感性で新しい未来を切り開いていける。それが我々のブランドコンセプト“Open UP Sense more”だ」と語った。
新商品のラインナップは、Bamboo Funから入力エリアがA6ワイドサイズ(入力エリア:147.6×92.3mm)の『CTE-450』とA5ワイドサイズ(入力エリア:216.5×135.3mm)の『CTE-650』の2製品、およびCTE-650にガイドブックと絵画用ペイントソフトを同梱した『Bamboo Art Master』(CTE-650/S1)の3製品を用意する。価格はオープンプライス。直販サイト“ワコムストア”ではCTE-450が1万2980円、CTE-650が1万7980円、CTE-650/S1は1万9980円で販売する。
Bamboo Funは、5月に発表されたA6ワイドサイズタブレット『Bamboo』(関連記事)に続くBambooシリーズ第2弾として発売される製品。第1弾のBambooからデザインを一新し、ボタンや本体が丸みを帯びたデザインとなっている。また、写真加工ソフトやペイントソフトなどが同梱しており、すぐに写真のレタッチやペイントが行なえる。
そのほかの機能はBambooと同様で、Windows Vistaの画面の拡大・縮小やスクロールの機能を割り当てられる“タッチホイール”と4つのファンクションキーを上部に搭載している。付属する専用のペンは左右にカスタマイズ可能なスイッチを2つ備えているほか、ペン頂上部は消しゴムとして利用できる。入力・消す機能の両方とも筆圧に応じて太さや濃淡の調整が可能。
画像編集ソフト『Adobe Photoshop Elements 5.0』とMac OS X版の『同 4.0』、マイアルバム(株)の写真加工ソフト『Photo Creator Simple for WACOM』、オリンパス(株)の写真集作成ソフト『Photo-Book Creator for WACOM』、プリントソフト『プリプリまろん for Wacom』、水彩画作成ソフト『水彩LITE』の5つのアプリケーションが付属している。
Bamboo Art Masterには、上記に加えてコーレル(株)のペイントソフト『Painter Essentials 3』と、ガイドブック『Bamboo Art Master で始めよう お絵描き・写真加工』が同梱されている。
インターフェースはUSB。ケーブル長は約150cmで、ケーブルは取り外しが可能。本体サイズ/重量は、CTE-450(A6サイズ)が幅210×奥行き194.1×高さ11.2mm/約370g。CTE-650(A5サイズ)が幅280×奥行き235.1×高さ11.2mm/約550g。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9以降。Bamboo Funは、カラーバリエーションとして“シルバー”“ホワイト”“ピンク”の3色を用意する。Bamboo Art Masterはシルバーのみとなる。