BS/CSをダイレクトで受信するために衛星アンテナを購入
このような不満を抱えつつ、ケーブルテレビを使っていたのだが、やはりオリジナルの画質を堪能したいということでBS/110度CSデジタル対応のアンテナを購入した。選択したのはAmazonで比較的安価に販売されていた東芝の「BCA-453」という製品である。価格は5000円程度で、これだけの投資でBSやCSが高画質で楽しめるのであれば安いものであろう。
ただし、アンテナを買っても電波が確実に受信できるかどうかは自信がなかった。一応南向きのベランダがあり、BS/110度CSデジタルの衛星がある南西の方向にアンテナを向けることは可能だが、周囲は住宅が密集しているため電波が遮られて入らないのではと考えたのだ。
そんな不安もあったが、とりあえずAmazonで購入したアンテナが届いたので、さっそくアンテナの設置にかかる。ここで気づいたのが、購入したアンテナには取り付け金具が付属していないということ。付属していて当たり前だと思っていたので、油断してしまった。
本来であればここで設置を諦め、取り付け金具を買いに行くべきところなのだが、アンテナを買い、取り付け金具まで買って受信できませんでしたとなるとあまりにも悔しい。そこでとりあえずアンテナとREGZAをケーブルでつなぎ、電波強度だけでもチェックしてみることにした。
電波強度のチェックは、アンテナを手に持ち、さらに肩に携帯電話をはさんで、1階のREGZAの前で陣取っている家内に電波強度を伝えてもらうという方法で行なった。アンテナは手持ちであり、おそろしくいい加減なチェックではあったが、それでもまずまずの強度で受信できるポイントが数ヵ所見つかった。
ここで取り付け金具を買えばいいのだが、受信ポイントの1つが雨樋のそばにあったので、モノは試しと雨樋にアンテナを半ば無理矢理固定してみた。その上で微妙に上下左右に振りながら微調整したところ、何とか問題なく見られるギリギリの受信強度を得られた。目と鼻の先は隣家であり、これで受信できたのは幸運だったということだろう。
さて、衛星アンテナの取り付けにおいて、もっとも困難なのは屋外のアンテナから屋内のテレビまでの配線ではないだろうか。エアコンの穴を通すなどいくつかの方法が考えられるが、今回は「隙間ケーブル」を利用して、屋内にアンテナを引き込んだ。隙間ケーブルとはフラットな形状で極薄のアンテナケーブルで、窓枠の隙間などをから配線できるという代物である。
利用したのは30cm程度のごく短いもので、両端にアンテナ端子を持つ中継ケーブルの形になっている。この隙間ケーブルにアンテナからのケーブルとテレビにつなぐケーブルを接続し、窓枠を通して利用している。しっかり窓を閉められないのではないかと最初は心配だったが、窓枠のレールの端の空いた部分にケーブルを這わせればしっかり窓を閉められた。もしアンテナの配線に悩んでいるのであれば、活用してほしいアイテムである。
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