東芝の液晶テレビ「REGZA H8000」(関連記事)を購入して、地デジ番組を見ていて感じるのは、やはりHD画質の美しさである。特に個人的に好きな紀行モノの風光明媚な映像を見ていると、液晶テレビを買って本当によかったと実感する。
ちなみに我が家はケーブルテレビを使っており、地デジやBS/CSのアンテナは設置していない。引っ越してきた当時、ちょうど地上デジタル放送が始まる直前で、将来不要になるVHFアンテナを立てるのもなんだかもったいないと感じた。それとセットトップボックス(STB)経由でBSやCSも見られるということで、ケーブルテレビを申し込むことにしたのだ。
鍵となるのはこのSTBである。地デジやBSデジタルで配信されている映像を受信できるのはいいのだが、出力端子はアナログのコンポジットとD端子しかない。つまり、いくら美しいハイビジョン映像であっても、STBを経由した瞬間に画質が低下してしまうのだ。
ただ、地デジはパススルー方式であるため、アンテナケーブルを直接テレビに差し込めばオリジナルの画質で視聴できる。問題はBSとCSである。これらの放送にはスクランブルがかけられているため、STBを経由して視聴せざるを得ない。STB経由ということは、当然テレビの入力切り替えが必要となる。
REGZAのリモコンは、中央の地デジ/地アナ用選局ボタンとは別に、リモコン上部にBS/110度CSデジタル専用の選局ボタンが用意されており、テレビ内蔵のチューナーを使えばダイレクトにBSやCSのチャンネルを選択できる。
しかし現状では、まずテレビのリモコンで入力を切り換え、その上でSTBのリモコンで選局を行なわなければならない。リモコンを持ち替える手間は、学習リモコンなどで軽減できるが、それでもダイレクトに選局できるわけではなく、入力切り換えなどの操作はいずれにしても必要となってしまう。
さらにもう1つの不満が、BSやCSの番組をHDDレコーダーで録画するのが面倒なこと。STBとHDDレコーダーをつなぎ、それぞれで視聴予約、録画予約を行なうわけだが、各機器で日付や時間の指定をしなければならない。番組表を見ながらボタン1つで予約録画ができる利便性に慣れた身には、この作業はあまりにもツラい。
なお、加入しているケーブルテレビ局では、BSやCSの録画が可能なHDDレコーダーを月額数百円でレンタル提供しており、これを使えばBSやCSの番組の録画が可能になる。ただすでにHDDレコーダーを所有しており、BSやCSを録画するためだけに1台追加するのも効率が悪いというものだろう。
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