意外とコストパフォーマンスがよいケーブルテレビ
こうしてBS/CSデジタルがダイレクトに受信できるようになり、STBを使わずにそれぞれの番組が見られるようになった。本来の画質で視聴できることや、テレビのリモコンでBSやCSの選局が可能になったこと、さらに複雑な操作をせずに録画が可能になったことなどメリットは多く、STBに縛られないテレビライフを楽しんでいるところである。
このように使い勝手は大幅に改善したが、視聴料の面ではどうかという話になるとケーブルテレビの意外な安さが浮かび上がってくる。
利用しているケーブルテレビのCS放送は50チャンネル以上を「基本セット」で視聴することが可能だ。この中には当然スポーツ系のチャンネルも含まれており、我が家にとって重要な阪神タイガース戦の生中継も視聴できる。これで月額料金は約5000円である。
一方、CSデジタルを見る場合には、スカパーJSATが提供している「スカパー!e2」を利用することになる。同サービスではチャンネルごとに個別に契約することが可能なほか、複数のチャンネルをまとめた「パック」も用意されている。
パックには複数あるが、中心的な存在となっているのは月額3570円の「e2基本パック」である。ただこのパックに含まれるチャンネル数は41チャンネルで、現在利用しているケーブルテレビよりも少ない。そして何よりも大きな問題は、阪神タイガース戦を生中継しているチャンネルがほとんど含まれていないことである。
そこで用意されているのが、プロ野球の生中継を行なっている16のチャンネルを網羅した「プロ野球セット」で、こちらは月額3200円となっている。野球しか見なければこのパックで問題ないが、映画やアニメも見たいという話になると、ほかのチャンネルやパックを利用しなければならない。
我が家のCSの視聴スタイルは、阪神タイガース戦の生中継を中心にしつつ、ときどき映画やアニメも見るというもの。チャンネルごとの契約もできるので、プロ野球セット+複数のチャンネルの組み合わせが考えられるが、単体のチャンネル契約は割高(1チャンネルあたり420円~)なので、見たいチャンネルを契約するとケーブルテレビよりもかなり割高になってしまう。
かといって、プロ野球セット+e2基本パックというのも6000円を超えてしまうのでちょっとつらい……。
こうしたこともあり、現時点ではケーブルテレビの解約には踏み切れていない。使い勝手よりもコストパフォーマンスを取ってケーブルテレビを使い続けるべきか、それとも多少高くても使い勝手を優先するべきか……。しばらくはこの問題に頭を悩ますことになりそうだ。
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