性能も良好な普通のモバイルノートが
8万以下で買えるのはお買い得
簡単なベンチマークや動画再生でパフォーマンスを確認してみた。まずWindowsエクスペリエンスインデックスだが、デュアルコア化の霊験あらたかといったところで、最低スコアでも4.0。dv2夏モデルと比べて全般的に向上している。
特にCPU(プロセッサ)のスコアは、3.4から4.5へと大幅アップ。dv2夏モデルではCPUが最低値だったことを思えば、雲泥の差と言っていいだろう。Vistaだから重い、という印象はまったく受けない。
ネットブックには荷が重い、動画再生を見てみた。まず720p(1280×720ドット、30fps)のWMVをWindows Media Player 11やプレインストールソフトの「HP MediaSmart」で再生してみたが、全画面表示にしてもコマ落ちはいっさいない。再生中のCPU負荷も20~30%程度で済んでいる。
CPUパワーが重要なYouTubeやニコニコ動画の再生は、ネットブックやdv2夏モデルでは特に苦手なコンテンツだ。しかしdv2秋モデルの場合、YouTubeのHD動画再生時やニコニコ動画で濃密な弾幕がある動画でも、CPUパワーは60%台で推移し、コマ落ちも特に見られなかった。dv2夏モデルではこうはいかなかっただけに、正直これには驚いた。
最後に、総合ベンチマークソフト「PCMark 05」を使い、dv2秋モデルとネットブックのASUSTeK「EeePC 1002HA」(CPUはAtom N270 1.60GHz)、薄型低価格ノートのMSI「X340 Super」(CPUはCore 2 Solo 1.40GHz)と比較してみた。
特に重要なのは、濃い青のSystemの値である。総合性能を示すこの値は、平均的ネットブックの性能と見なせるEeePC 1002HAの3倍近い。メモリーやHDD性能でX340 Superに負けているが、総合性能では圧倒している。
★
性能ではネットブックを圧倒する一方で、dv2は価格が7万9800円と、5万円弱~6万円台半ばのネットブックより一回り高い。そう考えるとdv2の比較対象はネットブックではなく、X340 SuperやAcerの「Aspire Timeline AS3810T」といった、最近広がりを見せつつあるアンダー10万円の低価格モバイルノートたちだろう。
これらを競合製品と見た場合、dv2はディスプレーサイズがやや小さく(解像度は大差ない)、価格はやや安い。バッテリー駆動時間からすると、1日持ち歩いて使うモバイルノートには向かないが、ネットブックの実用性に失望感を感じた人には、格段に快適になったdv2はお勧めしたい製品だ。
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