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どれを選ぶ?クラウド/SaaS 第2回

無償で触れる!MSのクラウドサービス「BPOS」(前編)

2009年05月26日 20時00分更新

文● 川添貴生/インサイトイメージ

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SaaSではなくS+S

S+S

米マイクロソフトの、S+Sのページ

 ただ、すでにSaaSに属するサービスは多数存在しており、Microsoft Online Servicesと同様の機能を提供するサービスも少なくない。では、それらと何が違うのだろうか?

 ここで1つのポイントになるのは、マイクロソフトが「Microsoft Online ServicesはSaaSではなくソフトウェア+サービス(S+S)」と説明している部分だ。

 SaaS形態で提供されている多くのサービスは、アプリケーションを利用するアプリケーション(プラットフォーム)としてWebブラウザを利用している。Webブラウザを起動してサービスのURLを入力、ユーザー認証などを経て利用する、Webアプリケーションというわけだ。

 Webアプリケーションは条件を満たしたWebブラウザさえ動作すれば利用できるため、環境を選ばないというメリットがある。ただ、一方でデスクトップアプリケーションに比べるとユーザーインターフェイス設計の自由度は高くない。このため、多くの機能を実現しようとするとデスクトップアプリケーションのほうが使い勝手がいいというケースは存在する。

 ただ現実的な問題として、一般のSaaS事業者がデスクトップアプリケーションを開発するのは、開発費やサポート、メンテナンスコストまで考えるとなかなか難しい。特にデスクトップアプリケーションは、OSやほかにインストールされているソフトウェア、さらにはハードウェアにも影響を受けるため、サポートコストの負担が重くのしかかる可能性は十分に考えられる。

S+S

マイクロソフトの、S+Sの利点を説明したページ

 一方マイクロソフトは、はすでにオフィススイートの膨大なインストールベースがあり、新たにデスクトップアプリケーションを開発する必要はない。むしろユーザーサイドにおけるオフィススイートの利用価値が高まるメリットの方が大きいだろう。

 また、Webブラウザからのアクセスに限定したライセンスであるDeskless Workerを用意していることからも分かるとおり、BPOSはWebアプリケーションとしての利用も可能である。このようにユーザーの環境に合わせて、デスクトップアプリケーションとWebブラウザのいずれかを選択できるのは、BPOSの大きな強みだと言える。

次ページに続く

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